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嘘つき王国の豚姫

嘘つき王国の豚姫

嘘つき王国の豚姫

作家
岩井志麻子
出版社
河出書房新社
発売日
2010-09-11
ISBN
9784309020044
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嘘つき王国の豚姫 / 感想・レビュー

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barabara

三つ子の魂百まで、か。育ちというより、本質的に何かが人とずれてしまっているから、その後何があろうと、自分を正常なレベルへの位置付けが出来ない。誰もが自尊心を傷つけられた事はあって、大なり小なりトラウマめいたものは抱えて生きていくものだと思っているのだが、ここまで来ると…悲しすぎる。完

2012/03/19

ジョニーウォーカー

嘘に嘘を重ねることでどんどん肥大化してゆく虚栄。とりかえしのつかないレベルにまで壊れてゆく自我。岩井志麻子が“女”を描けば、それだけでホラーになり、同時に、突き抜けたギャグになる。読んでいて「ここまで悲惨な人生を歩ませるか…」と呆れるほどだが、それでもページをめくる手が止まらない。気づけば全289頁を半日で読了していた。どちらかといえば遅読の自分にとってこれは驚異的なペース。主人公りかの半生にはそれほど、目を離せぬ“痛さ”がある。特にエッセイストの美人マネージャーとなってからの勘違いぶりは必見です。

2010/09/28

よみとも

メンタルを削られる作品でした。しんどかった。現実の自分を直視できず、ひたすら嘘で自分を塗り込めていく人生。いじめ、レイプ、風俗、クスリ、整形、妊娠、憎悪。表紙も怖い。人におすすめはできないなぁ。

2017/03/26

げいむすきお

「虐められ騙され犯され体を売って生活する」という不幸を絵にかいた様な人生の主人公。しかし「自堕落で嘘つきで、強者には媚を売り、弱者は見下して、我儘が通らないと大声でわめく」ような性格で、同情心はわかない。とにかく救いがなく、主人公をいじめるためだけに書かれたかのような話。このタイプの女に迷惑をかけられている人はストレス解消になるかもしれない。ただ、現実にもこれに似た境遇の人間がいることを思うと複雑だ。どこがどうなら、主人公にとって幸福な人生を生きれたのか。もしくは、これこそが一番幸福な人生だったのか……。

2020/05/19

redbaron

表紙がすべてを語っているんじゃないかしら。彼女のとてつもなく大きなウソを読むのが楽しいけれど、生き方が痛々しい。救い無し。でも読んじゃう…作家さんの力に脱帽。

2016/05/16

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