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寝ても覚めても

寝ても覚めても

寝ても覚めても

作家
柴崎友香
出版社
河出書房新社
発売日
2010-09-17
ISBN
9784309020051
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寝ても覚めても / 感想・レビュー

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のり

「麦」は突然「朝子」の前から姿を消した。朝子は友人の手伝いで、大阪から東京へ移り住み、時が過ぎたが、想いは整理出来ない中、「麦」にソックリな「亮平」と出会う。二人を重ねる事により付き合うようになるが…どうも朝子の性格や生活習慣(片付けられない女)等、共感出来ないところが多々。表面上、友人も多いけど、自分の都合の上での付き合いのような…そして裏切り。あまりの図々しい開き直りには、お手上げでした。

2018/02/04

Tetchy

某書店でのトークイベントに柴崎氏がゲストで本書が紹介されて購入した。そこで喧伝された「思わずエーッとなる結末」というのにものすごく惹かれたのだが、この結末って別にそれほど驚くものでなくない?恋とか人を愛するとかいう気持ちは理屈ではなく、感情だから周りの人がいかに傷つこうが、気分を害しようが、関係ない。なぜなら好きだという気持ちは止められないから。たった260P強の分量で語られる10年もの歳月だが、節操とか濃密さとかは全くない。それがいいのかどうかは読む人の好みだが、私的にはそこが盛り上がりに欠けたかな。

2011/08/23

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

☆4.0 寝ても覚めても、個性的な細切れのような文体。 「さっき全身ピンクのおっさん見た!」そんな風な小説だ。

2021/01/14

ケイ

独特な文体で、場面や時間がふっと飛ぶから、読むのが半ばあたりでしんどくなってダレた。それでも読んでいくと、主人公の、不思議なようで、でも一途な、そして喪失感を抱えてとても辛い気もちが伝わってきて、彼女が幸せになれればいいのだけれどと、だんだん読み手のこちらが主人公に傾斜していく。主人公の出した結論はきっとそれでいいのだと思う。ただ。周りが彼女を責める理由がどこにあるのかがわからなかった。

2014/08/31

モルク

コロナウィルスにとって変わられ下火になった話題の二人が出演した作品。主人公朝子は麦に恋をする。だが麦は突然消え、その後朝子は麦とそっくりな男亮平に出会い…という10年間を描く。朝子は亮平に麦を見ていたのだろうか。心理描写がほとんどないのでおもんばかるほかないのだが、センテンスの短い文章と主人公たちがあまり好きになれなかったので読むのに苦戦。最後まで麦(バク)を麦(ムギ)と読んでしまう。でも麦と亮平を映画ではどのように東出君が演じたのかは気になる。

2020/03/06

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