東京で何してる?
東京で何してる? / 感想・レビュー
シャボン玉
華やかで贅沢であるかのように見える東京。夢を追う者、あきらめる者。東京でしかできないことはある。そこまでのものは自分にはないし、できないと思った(--;)
2016/01/18
yuko
“彼”の抜け落ちた記憶、中華料理店でチャーハンとビールを前にひとりただ座っていた2時間、そんなときを見つめているとしっかりと対峙したことがなかった自分の“恥ずかしく、甘えた痛い”時期にまで思い巡らせる何日かを過ごすことになった。他の誰でもない自分のそのような部分を言葉にするのには時間がかかる。まだ自分がその渦中にいるときにそれを書こうとすれば当然真正面から向き合わなければならず、精神は大きく削られ摩耗するはずだけどそうして記されたものから生々しさと尊さを自然と感じる。
2022/08/11
riceballmeshi
さすがミュージシャン!という感じの繊細な短編集。とっても読みやすいけど、ものすごく頭を回転させながら読んだ。この人はどんな気持ちなのかな、この時どんな気持ちなのだろう、気持ち、気持ち、気持ちを沢山考えた。全編好きだったけど、特に良かったのは「音楽」かな。。「歌手」、「彼」も好きだった。きっとこれからも、何回も、読む。
2012/01/27
aabbuurraa
読み進めるとこの話は、どう考えても嫌ーな後味になるに違いない気がするのであるが、実際のところの後味は、どこか爽やかさがあって、ついつい心が揺れ動いてしまうのだ。
2011/08/03
Kamogawawalker
あとがきで豊田さんは、これらの物語を「愛しい」と表現されています。登場人物それぞれについて、自分もそのような感じを受けました。自分ではどうすることもできない、ただ見つめるしかない、だけれども、なぜかとても大切に思う、そんな感覚は、豊田さんの歌う詞にもそのまま通じるようにも思いました。
2014/02/26
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