KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

増補新版 月夜にひろった氷

増補新版 月夜にひろった氷

増補新版 月夜にひろった氷

作家
銀色夏生
出版社
河出書房新社
発売日
2011-11-19
ISBN
9784309020730
amazonで購入する

増補新版 月夜にひろった氷 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

シュエパイ

君とくるまってねむるために、が一番ストレートに私に響くのです。緑色の澄んだガラスの小瓶に、海を閉じ込めたような風景が、私の目の前に広がるような感じ。ポケットの中で星が騒ぐので、と。あぁ、この胸の内に湧く感情を、どんな風に言い表したらよいのでしょう。一言で言い表せないこの感情を、この一冊が丸ごと表しているような気がして、何度もページをめくってはため息がこぼれるのです。だから、大好きなのです、この方の詩が。

2012/03/26

ろっか

「憧れと尊敬の気持ちを保てなくなったら、それは自分の限界。その人を愛する資格がなくなったということ」白と黒だけの色のない詩集。愛について、少し遠いところから眺めているような。しんとした雰囲気。静かな余白が言葉を際立たせている。『菜の花ばたけですれちがう』『水色のかきね』『風の中のふたり』『閑静な思いつき』『二人の今』『桃下恋人』『ポケットの中で 愛が揺れたので』が好き。図書館で借りた本だけどずっと持っていたい。「ほほえんでくれたこと 何って聞いてくれたこと さよならも今は 愛さえも今は 月夜にひろった氷」

2021/10/20

05

図書館で見つけた。余白にすら心を惹かれる。愛について冷めたような、遠慮しているような、傷つきたくないから距離をとっているような。でも諦めきれてない、そんな感じ。図書館の本だから返さないといけないけど、今度は本屋で探して買いたい。

2022/12/26

ozoz

1ページに一行から始まる詩集。ポケットの中で揺れたり、騒いだりするものは。。。余白の美が漂う頁が好き。宇宙のてっぺんのポケットも印象に残る。透明感と涼やかな文体が梅雨の気分をサラリとさせてくれました。

2015/06/18

hiro6636

久々の銀色夏生。 ポケットの中で星が揺れたのでが好み。

2021/12/07

感想・レビューをもっと見る