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東海道寄り道紀行

東海道寄り道紀行

東海道寄り道紀行

作家
種村季弘
出版社
河出書房新社
発売日
2012-07-21
ISBN
9784309021218
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東海道寄り道紀行 / 感想・レビュー

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HANA

東海道寄り道ということで、主に東海中部を廻っている紀行文集。天竜川源流で花祭りの里を訪ねたり、木曾街道を辿ったり、鄙びた温泉に入ったり、自在に旅をするその文を読んでいると、こちらまで春風駘蕩とした気分になってくる。旅に出て一週間くらい鄙びた温泉宿に泊まったり見知らぬ道を歩いたりしてみたいが、生活に追われる身でなかなかそのような余裕はない。そういう時に開くとどこを読んでも飢を癒すことが出来る、そういう得難い本の一冊でありました。

2012/08/06

mondo

東海道寄り道紀行というタイトルから、昨年、歩いた東海道53次を題材にした紀行モノかと手にしたが、タイトルの東海道に関連した話は、最初の「水源は富士山の錯覚」の所で、三島が出てくるくらいなので、タイトルを見て購入した方は慌てるのではないかと感じた。流石に奥飛騨辺りまで寄り道とは言わないでしょう。タイトルは兎も角、内容は、隠れた日本の郷土の良さを、温泉や民俗を通して案内してくれるもの。つい行きたくなる語り口に好感が持てる。かえって、東海道にしない方が良かったのではと思った。

2016/11/01

ひろゆき

様々な雑誌に寄せた紀行文を集めたもの。興味のまま訪ねた土地の見聞。旅の思い出というより、その地に実際に立って、かねて知識仕入れた歴史風土におもいを馳せるところに比重。特に肩が凝る話もない。書名は東海道とあるが、奥飛騨、白山、金沢卯辰山、福井、岡山鬼ノ城も。富士川の奥、早川の奈良田温泉は道鏡に体をメロメロにされた女帝孝謙天皇の療養先であったとか。その地の観光パンフレットにはもっとモロな表現があって、日本ですなぁ。

2012/11/14

zuisei

さらりとした旅のスケッチだ。しかし、この作者だけあって、古記録とコラボして思わぬ秘境の土地を紹介してくれる。行きたくなる温泉をいくつか見つけた。評価4。

2019/05/03

武隈

東海道から遠く離れた鄙びた温泉地や隠れ里を巡る旅のエッセイです。各地の故事来歴や伝説・伝承など博識な話が盛り沢山です。ある程度知識があれば楽しく読めるのでしょうが、私にはちょっとレベルが高く、読み難く感じました。(私のレベルが低いのですが)しかし、著者が気ままな旅を愉しんでいるのが伝わってきます。

2012/09/27

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