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天のお父っと、なぜに見捨てる

天のお父っと、なぜに見捨てる

天のお父っと、なぜに見捨てる

作家
小嵐九八郎
出版社
河出書房新社
発売日
2013-01-26
ISBN
9784309021539
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天のお父っと、なぜに見捨てる / 感想・レビュー

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片中多恵

読みにくかったけど、原始キリスト教が立ち上がっていく様子は、なるほどなぁ、と思わされた。イエスさんが美男子じゃないとこがいい(笑)二千年も前のこと、真実は闇の中。ユダの裏切りがあのように出来上がったとするのは興味深かった。

2013/10/11

寿里子

聖書を知らない人が読むのは難しい。力作、しかししんどかった。半分まで読んで、やっと面白く展開していったかなという感じであった。人間関係、作者の独自の仮定のものなのだろうが、なるほどなぁと思った。

2013/07/21

Sosseki

力作。聖書にほとんど基づいているが、背景や性格、心の動きが肉付きされていてイエスが熱狂的に支持されたり、いきなり死刑を求められた経緯、頼りない使徒達が弾圧に耐えて布教するようになった精神的変化、弾圧側だったパウロが信者に変わった訳等、よく分かるように描かれている。ユダがイエスの最大の理解者であり、「裏切り」によりキリスト教の成立の大きく関わっているということは「ユダの福音書」に基づくものか。 ・・・だけど、あの方言はいただけない。本当にどこか(東北?)の方言なのか、適当に作っているのか、「だちゃかん」なん

2013/02/27

SUNSHOWER

過ぎるくらいにおもしろかった。物語の人物なのに彼が話せば耳をすまし、真摯に彼を守りたいと考え、彼の死に大きな罪を感じた。ぶっ飛ぶような文体がさらに非凡度を増し、自分の中での2013年度国内小説ベスト1。

2014/09/26

林克也

イエスの弟子、取り巻く人々の視点と置かれた立場からキリスト教の成り立つ過程を書いた物語。 作者には、今に至るキリスト教のあり方を、さもありなんとして見ている部分と、悔い改めよ、として、もどかしくもがき嘆きつつも何とか原点に返れと警鐘を発している部分とがあると感じた。キーになる人物としてユダ、シモン、ペテロ、マグダラのマリア、東方のラーマ老人、そしてパウロ。今後、パウロの回心を中心にした続編が出るのではないかと思う。いずれにせよ相当な力作であり、衝撃を受けました。ありがとうございました。

2013/04/26

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