ヴェネツィアの恋人
ヴェネツィアの恋人 / 感想・レビュー
むつぞー
幻想譚とかSFとも言える作品たちだと思います。軽くあらすじをまとめるのがとても難しいです。 もちろん短編ということもあるけど、物語自体も曖昧なものを淡々と語るので、だから何なんだ?結局何の話?と思ってしまうところもあります。 確実に読み手を選ぶと思います。 私としても面白いと思った話と、さっぱり判らないと思った話があります。 この淡々とした感じが異国の地・パリやロシアといった空気をまとっているように感じます。 面白いと言うのは違うかもしれないけど、印象に残る作品でありました。
2013/03/30
えも
短編集。とても「らしさ」が出ている。表題作のほか、ガスパリーニ、白鳥の騎士、ひな菊あたりが好み。久しぶりに「ムジカ・マキーナ」を読みたくなってしまった。あの世界、あの疾走感、すごく好きだったな。
2013/06/15
海月
幻想的でゴシックな七篇からなる短篇集。特有の狂気を孕む緻密な世界観を短編で表現しうる筆力は見事です。個人的には『空忘の鉢』が好き。なんとなく中島敦を思い出した。他の短篇作品も是非読んでみたい作家さんです。
2013/05/09
さとみん
虚実入りまじり正気と狂気の境目が分からなくなるこの感じ、高野さんですねえ。 『空忘の鉢』が特に好きです。そして『白鳥の騎士』は『ムジカ・マキーナ』を久々に読み返したくなりました。
2013/03/31
びぃごろ
「カラマーゾフの妹」に続き2作目。7つの短編からなる。題名から甘い話?と思ったら大間違いw私のカテゴリーの中で異彩を放つ高野さん。あとがきと編者解説により彼女の作品群を知る事が出来たのは大きい。世界史苦手なのでカタカナ名がキビシイのだが「赤い星」は読んでみたいぞ。
2013/05/20
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