菅原道真 見果てぬ夢
菅原道真 見果てぬ夢 / 感想・レビュー
kaoriction@感想は気まぐれに
業平をなりひら として軽く描いた『なりひらの恋』とは毛色の違った同時代の歴史作品。藤原一族や貴族たちの蠢く野心。業平らの恋の傍らで、政治家として奔走した菅原道真の劇的な生涯。道真さまは、なりひらくんと対象的すぎ。真面目一本の学級委員タイプ。味方は少なくあちこちに敵。頭は良いが色事には疎い。奥さんに向かって「私は恋したことがない」だなんて‼ バカ真面目すぎる。そしてやはり恐るべし藤原一族!だ。淑子が怖い。作者にとって本作は、この時代の集大成らしいが、私にとっても平安時代モノ月間のラストであり、集大成だった。
2013/08/29
だまし売りNo
菅原道真は仁和二年(八八六年)から寛平二年(八九〇年)に讃岐守として讃岐国に赴任した。道真は林田湊で庶民の生活を見て漢詩を作った。 「投餌不支貧 売欲充租税」 漁師は魚をとっても貧乏のままである。税金ばかりが取られると。 道真は讃岐国府の役人の不正を目撃し、是正した。
2021/11/21
kiho
藤原一族の時代…道真という人がどのような位置にいて、何を理想にしていたのか、人となりも含めて面白く読めました☆在原業平との関係にも「へぇー」!学者肌の道真と歌人の業平が心を通わす間柄だったとは…それぞれの行く末も含め、知らなかった歴史を知り得た感じ♪
2014/12/16
紅花
この本の直前に杉本苑子さんの山河寂寥を読んでいたので、内容としてはサラリとしていた。道真さん、本ばかり読んでちゃダメなんだよ。だから・・・と言うのが素直な感想。
2013/10/15
セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように
文体は素っ気ないけど、興味深い内容で、面白かったです。道真と在原の業平はわりと親しくて。互いに、和歌、漢詩を教えあった仲とか、知らなかったこといろいろ書かれていて良かった。 儒学を修め、真面目に律令制度を進めることを頑張ったら、失脚してしまい、ってとこですね。もったいないですね。
2023/04/21
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