新・何がなんでも作家になりたい!
新・何がなんでも作家になりたい! / 感想・レビュー
青蓮
ノラさんから頂いた本。書いた作品が本になるまでの工程、書籍の販売流通事情、小説家の基本的な仕事のスパン、収入や税務に関する事、小説を書くにあったての執筆環境、小説講座の選び方、新人賞の選び方まで懇切丁寧に記されています。とにかく最後まで書くこと、そして書きあぐねる人の理由も明らかにされています。書けるだけの取材をしていない、書けるほど素材の掘り下げをしていない、書くことがない、この何れか。駄作を書き上げる勇気を持てとの言葉に励まされた気持ちです。新人賞受賞は作家としてのゴールではなくスタート、刺さります。
2019/05/21
井月 奎(いづき けい)
分かっています。小説家になりたいのならば、文章読本やこういう本を読んでいる時間にキーボードを叩かなければいけないということは……。そうなのですが、それはおいといて言うと、良いです、この本。この本の「作家」と書いてある箇所を「漫画家」「ミュージシャン」に置き換えれば、そこに行くための優れた地図になります。くだけた文章ですが、下卑てはいずにユーモアと覚悟が同居していて読んでいて心地よく、いくつもいくつも言っている良い言葉からひとつ。「なにもしない時間を作るな」というのは耳に痛くて、まさにまさにと頷いた次第。
2015/11/08
kubottar
新人賞はとって当たり前。こう聞くと何千通も応募があるなかの一等賞をとらなきゃならんのに、厳しいよと泣き言の1つも思い浮かぶが、あくまでアマチュアの話。ほとんど9割は小説の形になっておらず、本を出版してもいいギリギリのレベルが新人賞だとのこと。言われてみればプロとしてのスタートチケットなだけなんですね、新人賞って。そんなこんなで終始、小説家の厳しさを味わえる本ですが、これほど魅力的な仕事は他にないとのこと。
2017/07/30
しのぶ
作家になりたい人の指南本と言うより業界本やエッセイ本となるかな。作家の一年や一カ月一日の過ごし方等が綴られている。初めてこの手の本を読む読者には成程と思うのだろう。読後感が良いかと聞かれると言葉が厳しい為に微妙。
2016/01/12
紅井流星
一般に作家のイメージは、印税による高収入だがそれは一部の流行作家のみで、その他大勢の作家は厳しいことがわかる本。そして流行作家でなく、その他大勢の作家になるのはそれほど難しくないとのことです。でもこの本を読む人たちは流行作家になりたいのだろう。
2016/04/05
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