笑って死にたい
笑って死にたい / 感想・レビュー
雨巫女。
《私-図書館》96年に、亡くなったのだから、ずいぶん以前の作品のはずだが、面白かった。死について、自分自身の体験や死後の話をあの世でも、書いてほしい。そして、その話を是非読みたい。
2014/04/23
みるくるみ
北杜夫氏の作品の後ろに記載されており、とてもいいタイトルだと思って手に取った。戦中戦後を経験されてる方のエッセイはやはり奥深いとしみじみ思う。どの章も面白かったけれど、やっぱり最後の章がとてもいい。誰かが守ってくれただろう人生。様々な縁についての話。病床で寄り添ってくれた九官鳥。形見分けした物への思いや、娘を嫁に出す度荒れ狂い吐血する兄の話。そして最後に笑った。印度の占い師によると前世が鳩(だから病床期に九官鳥と仲良く過ごせたのかな?)で来世は鹿らしい。鹿になった遠藤さんとどこかでお会い出来たらいいな~
2020/12/09
koushi
久しぶりの遠藤周作先生でした。死という重いテーマに対して、ユーモアを交えながらもその不安や恐れを率直に語られているあたり、人間的な狸狐庵先生らしくて良かったです。遠藤先生がお亡くなりになられて二十年近くたちますが、読んでいてとても懐かしい気持ちになり、他の作品も読みたくなりました。
2013/11/24
林檎
死にたいって思った今日出会った本。大好きな遠藤周作さんの本。まだまだ、本が読みたいな。この一冊で泣き、そして笑い。明日も生きようと思った。
2014/01/08
ミッチ
日常生活の何でもないできごとでも豪放磊落で開放的で愉快な狐狸庵先生の視点で語られると、こんな笑えるできごとになるんだと関心させられる。狐狸庵先生の仙人的境地で笑って人生の終わりを迎えたい。そんな境地になりました。
2016/10/22
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