オリーブ少女ライフ
オリーブ少女ライフ / 感想・レビュー
あんこ
所謂「オリーブ少女」の世代ではないのですが、オリーブ少女に憧れていました。『東京プリンセス』はずっと読みたかったので書籍化されてうれしかった。それぞれの中にあるファッションを見るのがとても好きで、ど田舎者のわたしは羨望のまなざしでオリーブ少女を眺めていました。異性が介入してこないかんじ、今でも憧れです。モテを追求しているキレイめファッション雑誌や、テンプレート化している女子大生ファッションには魅力を感じないので、当時のオリーブに思いを馳せながら、自分が思い描く可愛さの中に埋もれていたい。
2014/11/27
踊る猫
私は野郎なのでもちろん『オリーブ』には一ミリも掠っていない。だから頓珍漢な感想になるが、小説のパートはやはり若書きという印象を受ける。情報の羅列でブレット・イーストン・エリス的なことをやりたかったことは分かるのだけれど……歳を重ねてから当時を回顧するパートの方が読み応えあり。青春はいちどだけ……山崎氏が何故ヤングアダルトな映画やドラマに惹かれるのか、その原風景が描かれておりタカビーな匂いもせず、切実なものとして伝わって来る。オリーブ少女であることの業というものがあるのだなと本書を読み終えて痛感してしまった
2018/06/15
おかむら
酒井さんの「オリーブの罠」に続いてまたオリーブ懐古本。こちらの方が真性オリーブというかリセエンヌ原理主義というか。読み比べ楽しいよ。オサレセンスびんびんの東京プリンセスは今読むとこっぱずかしいけどね。山崎さんも酒井さんも東京の私立中高出身なのでオリーブ的には恵まれた環境。地方都市の(田舎もんの)書いたオリーブ本も読みたいな。山内マリコさん希望。あと、栗尾美恵子さんの結婚って思った以上にオリーブ読者にとってはあってはならない事だったのねー。
2014/12/19
阿部義彦
今や伝説の雑誌ともよばれる『オリーブ』2001年から2002年まで期間限定で復刊されましたが、これはそこで連載された山崎まどかさんのショートストーリー『東京プリンセス』を掲載するのが目的の本ですが、それだけでは尺が足りないので、まどかさん自信がリアルタイムで経験した、マイオリーブストーリーである『オリーブ少女ライフ』を追加しています。オリーブには酒井順子さんも連載ページを持ってましたね。嘘か真か割と赤裸々に自分の境遇、イジメや失恋に言及してます。遊び場に映画館と古本屋が有るのが何とも言えないですね!
2023/09/07
りりす
私はオリーブを知らない。でもそれが神格化されてることは知っていた。オリーブに憧れたかったというのは、京都に生まれ育ちたかったとか実家が洋館だったら良かったと同じくらいどうにもならない願い事だ。どうにもならないから、To Doリストにも入れられない。この本はそんな、オリーブ少女になるという叶わなかった夢を見られる。
2017/01/28
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