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死にたくなったら電話して

死にたくなったら電話して

死にたくなったら電話して

作家
李龍徳
出版社
河出書房新社
発売日
2014-11-20
ISBN
9784309023366
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死にたくなったら電話して / 感想・レビュー

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いつでも母さん

これは・・読む人を読む時を選ぶ作品だと思う。「頑張れ」と「大丈夫」と励ますのかと思ったら、そうだよね。カバーの黒は堕ちていく奈落の色だ。そこに一筋の光も過らないから苦しい。あゝ今頃だが凄いのを読んじゃった。さすがに一気とはいかない。こちらの生気がかすめ取られそうだ。人の思考を包み隠さず晒すとはこう言う事を言うのだろうか。「いつだって充分すぎるほどです」-そんなことはない。そんなことはないのだよ。と誰か言ってください。私は母だから言う「徳山よ、帰っておいで」ーこれは誰にもお勧めできない・・

2019/09/20

モルク

バイト生活を送る三浪の受験生徳山は、キャバクラでナンバーワンキャバ嬢初美と出会う。彼女の積極的なアプローチに戸惑いながらも、次第に彼女にのめり込み、その虜となる。そしてそれは破滅への入口だった。巧妙な手口で、初美は徳山の夢、希望、交友すべてを断ち、外部との接触さえ途絶えてしまう。どこか彼らに同調する部分もあり、それを知ることが怖かった自分がいた。ざわざわと心が揺れる…これ以上読みたくないという思いと裏腹に、引きずり込まれ読了していた。暫し茫然…

2021/11/10

あも

【maruさん課題本】暗い場所でこの表紙見たくないなぁ…。暗い気分の時にこの本読みたくねえなぁ…。死にたくなりそう。重くて暗くて絶望したり死にたくなる本はあるけど、この小説は低俗で浅くて薄っぺらい思考の登場人物達がウダウダするばかり。なのに、その筈なのに、なんか凄い。なんか異様。高所から下を見た時の様な快と不快の混じり合ったゾクゾクする感覚。3浪中のフリーターがメンヘラキャバ嬢と同棲するだけの話で、殊更暗くもないのに、終始心がざわつく。終盤のメールのやり取りと、唐突に放り出されたような結末にゾワゾワした。

2018/03/02

うっちー

ちょっと私には分からない世界でした。

2021/10/02

青蓮

読メで見かけて気になったので手に取りました。初読み作家さん。読んでて私は初美と友達になれるなぁなんてことを思いました。彼女の持つ、殺人、残酷、猟奇、拷問、残虐の膨大な知識。私も大好物です。徳山が不幸なのは初美と出会ってしまったこと。初美が不幸なのは頭が良すぎたことなんじゃないかと。彼女は常に冷めた目で世の中を見ていた――恐ろしい程冷ややかに。徳山と初美、二人きりの世界で緩やかに死んでいく。それはある意味幸福なことであっただろう。「心中」という名の二人だけのユートピア。それは何処までも甘美な死だ。

2015/07/26

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