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親愛なる

親愛なる

親愛なる

作家
いとうせいこう
出版社
河出書房新社
発売日
2014-11-21
ISBN
9784309023410
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親愛なる / 感想・レビュー

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chimako

購入時に入力した個人情報をもとに各個に向け小説の細部にアレンジを施したパーソナライズ小説として発表されたものの書籍化。錯綜した2014年と1997年。発端は作者いとうせいこう氏に届いた長文メール。同じアドレスを持つ多数の人々からの返信。いとう氏は小説の中にメールの読者を閉じ込める新手の作戦に出る。その作中作が面白い。近未来の韓国。知らず知らず言葉によって支配される人々。『華氏451度』を思い出す。そこに現れる救世主らしい女性ソンメジャ。“安易”に流されると自我を失う。決して自分の言葉を忘れてはいけない。

2015/10/19

アナーキー靴下

本書はもともとは読者一人一人にパーソナライズされた小説だったものを、書店販売用に一般版として単行本化されたもの。出版手法だけでなく内容も実験的で面白い。いとうせいこうは特定の作品が好きというより作家として好き。本作は著作の中では一番好きかも(小説部門で)。「我々は言語なしには何も考えることが出来ない。しかし、同時にその言語が我々を世界から弾き飛ばす。」私が思うこと、感じることを、いとうせいこうはいつも先回りして言語化してくる。それは私がとっくの昔に、私をすべて明け渡してしまっているのかもしれない。

2020/09/07

『言葉を取り戻せ。自らの言葉を取り戻してばらばらに語れ。』頭にチップを埋め込まれそれによってどこの国の言葉も理解できるが、逆に言えばチップがなければ話せないし話している内容も分からない、ソンメジャは踊って体で表現する。う~~ん、すごく難解・・・『花とミツバチ』がどう関係してるのかも分かりませんでした。誰か教えて・・・2014.11.30

2015/01/10

kyoko

なさそうな、ありそうなお話で結構面白かった!

2015/01/07

ひやしなむる

パーソナライズ版も読んで、こっちも読みました。書き下ろしもあるということで楽しみにしてたんですが……。んー……?とりあえずイカカルビが食べたい。

2014/11/29

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