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デビュー作を書くための超「小説」教室

デビュー作を書くための超「小説」教室

デビュー作を書くための超「小説」教室

作家
高橋源一郎
出版社
河出書房新社
発売日
2015-03-21
ISBN
9784309023618
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デビュー作を書くための超「小説」教室 / 感想・レビュー

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佐島楓

新しい書き手への敬意に満ち溢れた一冊。本作を読んで「これで書けるぜ!」と思った方がいるとすれば、相当高いレベルなのではないか。

2018/09/14

ヨコツ

そろそろ僕も満を持して小説家デビューを目指したりすることはないのだけれど、選考委員の小説の読み解きに興味があって読む。僕は理系人間だからか、ひとつの小説の中で起こっている出来事を理解することは出来ても、それを書いた作家を読むことは出来ない。僕が文学部の人達に感じる一番の憧れがそこであるわけなんだけども、なるほど作家というのは物語を読んでいるようでそうではなかったのか。小説家を目指す人達がバイブルにするような本ではないけれど、高橋源一郎の小説の読み解き方はおそらくここに全て書いてあるのだと思う。面白い。

2015/07/31

メタボン

☆☆☆☆ 高橋源一郎からはいつも小説への愛を感じさせられる。新人賞の選考を通して、「小説の可能性」について問うている。その眼差しがとても良い。ゆえに彼が推す作品は読みたくなってしまうのである。良い書き手は良い読み手でもある。

2015/06/23

いっち

文学賞の選考委員をしている著者が、デビュー作の書き方を教える。新人賞で選ばれるのは「あたらしいものを届ける人」だと言う。あたらしいものを作中から推測すると、今流行っていないもの、近年の受賞作に似ていないもの、自由なもの、わからないけどおもしろいもの。新人賞を受賞するには、①小説という概念を拡張しようとする作品、②ただしい暴走をする作品、である必要があるようだ。ただしい暴走とは、自分なりのテーマを、自分しか書けない形(文体、物語)で表現することだと、私は捉えた。こう書くのはたやすいが、実際にやるのは難しい。

2021/05/04

えりか

お友達からの頂き本。面白い。選考委員はこうやって、あなたの小説を読んで、あなたの可能性を探してますよ。という内容。本の紹介もあり、読みたい本が増える。一番面白かったのは欧米の今では世界の名作と言われているものが、最初、出版社からどうやって、掲載を断られたかの『不採用通知』の紹介…『ねえ、きみ、わしは首から上が死んじまっているのかもしれんが、いくらない知恵をしぼってみても、ある男が眠りにつく前にいかにして寝返りを打ったかを描くのに、なぜ30ページも必要なのか、さっぱりわからんよ』/『スワンの恋』プルースト。

2015/05/26

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