聖徳太子: 世間は虚仮にして
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聖徳太子: 世間は虚仮にして / 感想・レビュー
えも
人びとを幸せにするために政治の世界に身を投じた哲学者の苦悩を、悟りを得ながらも衆生を救おうと修行を続ける菩薩に対比させて描いている。…とはいっても聖徳太子は空海と並ぶ日本仏教界のスーパースターですから、やはり作中では超常的な力を持ってたりするんですね、これが。
2015/10/03
ハッチ
★★★☆☆仏教とそれを取り入れた聖徳太子の話し。仏教とは何かとか、理念だとかそういう話しがほとんどなので、はっきり言って難しい。上宮王、厩戸皇子どちらも聖徳太子の当時の呼び名だか、それすらも頭に入ってこない。でも歴史に興味はあるのでなんとか読めた。聖徳太子の太子は名前でなく、今で言う皇太子の意味であると初めて知った。仏教にも歴史にも興味ない人は多分難解な小説。
2015/11/11
Ayumi Katayama
この本を登録しようとして「聖徳太子」で検索すると、著者「聖徳太子」なるものがあって驚く。「十七条憲法」だった。「和を以て貴しと為し、忤うこと無きを宗とせよ(わをもってとうとしとなし、さからうことなきをむねとせよ)。」で始まるのだろう。本書は、聖徳太子の生涯を描く。母の愛に恵まれなかった幼年時代。独り法華経を学ぶ日々。菩薩であろうとする人生。今まで、一万円札の中の肖像画でしかなかった人が、生きた人間として甦る。
2018/10/08
路地裏のオヤジ
聖徳太子の幼少期から晩年までを描いた小説。太子不存在説もあるなかの太子1400年大遠忌を来年に迎えるにあたって読んだみた。
2020/12/27
ユキ@うろちょろ
類い稀なる才能を持つ厩戸皇子の王位や神仏を巡る闘争、理想と苦悩に満ちた生涯を描く。鞍作鳥との出逢いから書かれています。設定だけは日出処の天子と似てる印象。母親との確執、超常的な力、刀自古と毛人が同母など。ややこしくなりがちな人物を重ねながら読めました。
2015/11/22
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