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吉祥寺物語: こもれびの夏

吉祥寺物語: こもれびの夏

吉祥寺物語: こもれびの夏

作家
北沢秋
出版社
河出書房新社
発売日
2015-08-26
ISBN
9784309024035
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吉祥寺物語: こもれびの夏 / 感想・レビュー

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starbro

合戦屋シリーズ3部作は既読です。今回、北沢秋、初で最後?の青春小説を読みました。55年前(高校時代)から書き始めた作品が合戦屋シリーズが売れたことにより陽の目を見たようです。著者は二世代上なので何とも言えませんが、全てに恵まれていて(家が金持ち、レベルの高い付属校、ルックス・運動神経・頭良し、彼女あり、友達に恵まれている)、こんなに初心な主人公がいるのかなぁというのが率直なところです。羨ましい限りですが・・・最終章で何とか締めた感じです。やっぱり北沢秋は歴史小説の方が良いと思いますので、次回作に期待です。

2015/09/27

Kaz

タイトルに惹かれて手を取ってみた一冊。言うほど吉祥寺についての描写はないが、おそらく昭和三十年代の成蹊高校が舞台になっている。孤独を好むスイマーの主人公が、友人、恋人との関わり合いを経て成長してゆく様子は、いつの時代も同じだな。結末前の展開には驚かされたが、人は1人では生きては行けないということを痛感した。

2021/09/25

こうちゃ

1965年の吉祥寺を舞台にした青春小説。主人公の川瀬は、深い孤独を抱きながら水泳に没頭し頭角を現す。一方では、自分への自身の無さから好きな人に素直な態度がとれず・・・。長い、とにかく長い。盛り上がる場面もあるのだけれど、そんなことで吹っ切れるの!?と、川瀬たちの普段の軽口の応酬のようにツコッミを入れたくなる。あとがきを見ると、第一稿を書き上げたのは、著者が高校三年・55年も前のことだという。う~ん。どうなんだろう。ここまでの長さいる?

2015/09/21

びすけっと

2015年8月刊。おそらく書き下ろし。お気に入りさんつながり(と思います)。戦後第一次ベビーブーム世代で経済的地位の高い坊ちゃんお嬢さんの高校生活物語。相応の学力を持ちながらも敵対せずに高め合うことができるし、ウイットに富む会話が飛び交う仲間がとてもうらやましい。主人公・川瀬の孤独感と恋愛感情の揺れ動きをわたしはとても楽しめました。ガールフレンドのマコを亡くさなくても良い作品だったのではと思うのですが、いかがでしょう。著者が長い間温めて、笑いの要素を多く取り入れたところも楽しめました。

2016/01/10

turtle

日本がまだ成長していた時代の青春期。 上流階級の子女の伸びやかな友情と恋愛。 この時代の高校生はこんなにボキャブラリーが豊富なのかと驚きさえ感じます。 青春のきらめきがなんとも眩しい一冊でした。

2015/12/11

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