現代SF観光局
現代SF観光局 / 感想・レビュー
緋莢
『SFマガジン』2007年1月号から2016年6月号までに掲載されたもの、ウェブメディア「cakes」掲載のものを加筆・改稿のうえ、収録。<順序を入れ替えたものも一部ありますが、ほぼ時系列に沿った流れになってます>との事。殊能将之の追悼回では、『ハサミ男』の作者というイメージが強かったですが、大森さんと<ほぼ同世代のSFファンとして、仲間意識が強かった>と書かれており、へぇーとなりました(SFマニアとしていかにすごかったかは、『殊能将之読書日記』をぱらぱらめくってみるだけで分かる、との事) (続く
2020/04/04
kokada_jnet
追悼エッセイも多数、収録されているが。野田昌宏大元帥の特異な少年時代について書いたものが素晴らしい。
2017/01/22
そうたそ
★★★☆☆ 2000年代以降のSF界四方山話のようなエッセイ。とにかく圧巻の内容。SFにどっぷりはまりこんでいればいるほど楽しめる内容ではないかと思う。ここ二十数年間のSFトピックはこれを読めばだいたいおさえられる気がする。海外のことには疎いので分からないことも多かったが、小松左京さんの話や、最相葉月さんによる星新一氏の評伝のことなど、読んでいて感慨深くなる話題も多かった。
2020/03/12
kokada_jnet
圧倒的な情報量。大伴昌司の復刻本と続けて読んだが、存在感として負けていない。21世紀の日本SFについての話も多数あるが。追悼文などで語られる、黎明期や黄金期の、20世紀のSF界やSFファンダムの話が、非常に面白い。
2016/10/15
sibasiba
翻訳家にして書評家の大森望によるSFマガジンその他に連載された約十年ばかりSF周辺の雑文集。印象としては「訃報」による懐古と「SFの夏到来」の高揚が充溢した本だった。このふたつを繋ぐのが伊藤計劃。訃報は浅倉久志と平井和正が衝撃だったな。冬の時代から氷河期を抜けて夏到来は確かにそんな感じだよね。伊藤計劃と円城塔の登場からソレに続く形で日本人SF作家の新人が大挙して出てきたイメージがあるんだよな。取り敢えずSF読みたくなった。
2017/04/15
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