母ではなくて、親になる
母ではなくて、親になる / 感想・レビュー
いつでも母さん
ナオコーラさんのエッセイ。小説よりもナオコーラさんを身近に感じる。この方は自分の思いを言葉にするとき、重箱の隅までちゃんと伝えたいのだろうな。なんて思ったりした。だから読むのに時間はかかるが、言いたいことはしっかりと伝わるんだ。かといって、こだわりが強すぎたり、押し付けがましくは無く、程よい脱力感もあって緩いのが良い。これはお子さんが1才までのエッセイなのだが、『親』の道はまだ始まったばかりだ。きっとお二人ならこの先のあれやこれ・・も自然体で受け止め踏み超えて行くのだろうと思った。
2017/07/09
なゆ
なるほど、生まれてから1歳になるまでの子育てとそれにまつわるモロモロな考え満載の一風かわったエッセイ。信念を貫く人、ナオコーラさん。さすが、タイトルにも表れてる。そんなナオコーラさんがどんな風に子育てしていくんだろう、と興味津々。赤ん坊を見つめるまなざしの優しさと、冷静に相手の感情を読み取り分析する文章のギャップが面白い。じっくり向き合ってたんだなぁと思った。あと、仕事の話や収入面の話も相変わらず、心の内をさらけ出す感じで。今後の執筆活動もなかなか大変かもしれないけど、めげずに書き続けてほしい。
2017/08/16
mariya926
妹に山崎ナオコーラさんの本が面白かったと聞いたので、タイトルを見て一番興味があるこの本を選びました。絵がヨシタケシンスケさんだったのもよかったです。前半では夫が低学歴低収入であることを強調していて、また高い○○は私が買ったなど、上から目線に感じましたが、後半でなぜかという理由も書いてあったので納得出来ました。私は少し大変だなと思いつつ育児をしていたので「面白くてたまらない」と言い切ってしまえるナオコーラさんがすごいと思いました。母ではなく親って考え方がよかったので、私も親として育てたいです。
2018/03/04
nyaoko
母ではなくて、親になる。その一文がとてもナオコーラさんらしいなぁと思いました。育児エッセイは色々な人の作品を読んだけれども、明らかに妻が夫よりも稼ぎ上だと言う場合は初めてかも。それでも、夫には家事にも育児にも上手く関わるように、ナオコーラさん本人が引く所は引いて、任せる所は任せて、上手く立ち回っている所は感心するばかりでした。やはりとても賢い人なのだなぁ。自然体で子育てを楽しんでる様子がとても伝わっできました。
2017/09/17
chimako
山崎さんはとても率直な人。率直でよく考える(言い替えればかなり面倒くさい)人。山崎さんの考えをいちいち考察しながら説明しているので、その部分が長い。赤ちゃんの性別を明らかにしたくないので「赤ん坊」で通しているのも若干違和感がある。が、可愛がる様子が目に浮かびホノボノする。自分が妊娠も出産も子育てもしてきた身としては、「こうやって自分で一つ一つ納得しながら妊娠したり子育てしたりするのは大変だろうな」と思う。娘は寝返りも歩くの話すのも早かったが、極一般人。息子は寝返りも歩くのも話すのも遅かったが、超一般人。
2018/09/23
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