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澁澤龍彦玉手匣

澁澤龍彦玉手匣

澁澤龍彦玉手匣

作家
澁澤龍彦
東雅夫
出版社
河出書房新社
発売日
2017-07-27
ISBN
9784309025964
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澁澤龍彦玉手匣 / 感想・レビュー

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青蓮

没後30周年記念として刊行された本書は全テクストから選び抜かれた99の断章からなるエッセイ。既読が殆どだったけれど、改めて彼の言葉に触れてやはり澁澤龍彦が好きで、私の読書生活の大きな羅針盤の役割を果たしていると実感しました。1つ1つの章が短いのでとても読みやすいし、澁澤龍彦入門編として初めて読むのにも最適。またこれを切っ掛けに澁澤龍彦の本を再読したいし、更に自分の読書の幅を広げて深めて行きたい。15年前、澁澤龍彦に出会えた事に感謝。

2017/07/27

スプーン

没後30年記念澁澤龍彦エッセイ・アンソロジー。知識が広すぎて、また思考が深すぎて、まとまらないはずのモノを「まとめた」本なので面白くない訳が無い。装丁も綺麗で入門書にも最適。

2022/09/19

ロア

美しく無駄のない燦爛たる言葉たち。。。様々なテーマで語られている澁澤龍彦の美意識を、凝縮されたエッセンスとして堪能いたしました(*´Д`*)「いわゆる作者の体質から自然ににじみ出てくるような、無自覚な、自然発生的な、なまくらな文体は大嫌い」と言っている澁澤さん。私が現代日本語小説やその他の文章に苦手が多い理由がまさにそれだったので、なんだかキュンとした(*´ A`*)ノ♡澁澤さん、好き!

2017/09/16

阿部義彦

著者没後30年を記念して刊行されました。澁澤龍彦さんのエッセイからそのエキスを編者である東雅夫さんが纏めました。私もこれを機会に澁澤龍彦さんの著作を読んでみたいと思っていたので大変参考になりました。自分なりの美学を追求した人だったのですね。『あんな物が文化だったら文化が泣くだろう。日本人のテレビ好きは、日本人の貧乏たらしさの何よりの証明のように思われて、実に情けなくなる。』『小説というものは、読んで面白くなければ仕方の無いもので、面白くもない小説を我慢して読む奴は、よほどのバカと考えねばならぬ』

2017/09/30

踊る猫

著者である澁澤龍彦の意に反して、さほど優れたものとも思えなかった。確かに長文向きのエッセイストではないと思うが、澁澤はひと口でなにかを言い当てる三島由紀夫のような特技を持っていないのではないか、と思う。文章のうねりの中で読ませるなにか、こそが真骨頂ではないかと。だからサビだけ切り取っても、一体なんのことなのか分からないという話になってしまう。これはアンソロジスト/マエストロである東雅夫でさえも手に負えない料理だったのではないか……エッセンスは確かに凝縮されているが、旨味が活きていない残念な印象を感じさせる

2019/07/31

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