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ヴィオレッタの尖骨

ヴィオレッタの尖骨

ヴィオレッタの尖骨

作家
宮木あや子
出版社
河出書房新社
発売日
2017-09-14
ISBN
9784309026039
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ヴィオレッタの尖骨 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

久々に宮木あや子を堪能した。4話ともぞくぞくさせるほど美しく、そして痛い。この4話の登場する『おんな』のどれかに私も属するのだろうか?そう、自分に問いかけるかもしれないが、哀しいかな美しい時はあまりに短く、青き尖った時もはらはらと握りしめた砂がこぼれる時間ほどもないのだ。手の平にはわずかに幾粒かの名残だけがある。それが逆に過ぎ去りし日々を甘美で魅惑なものと際立たせるのかもしれない。いえいえ、私にはそんな思いは欠片もないのですよ・・

2017/10/01

モルク

10代のまだ大人とは言えない少女たち。閉鎖的で、それでいて壊れやすく繊細で危うい、そしてそこはかとなく官能的。結構好きな世界観。ただ、なかなか描写が残酷。残酷ものは基本的に好物だが、ちょっと狂気に近かったので引いた。残酷と純粋は紙一重なのか。

2018/05/18

うどん

あまり好みじゃありませんでしたがなんとか読了。

2017/10/13

Ikutan

この繊細で叙情的な作品は宮木さんのA面ですね。閉塞的で、脆く、危うい少女たちの性的な関係が美しい文章で描かれ、独特な世界を醸し出しています。なかなか濃厚な4編の百合小説ですね。『ヴィオレッタの尖骨』は美しい装丁画通りの作品。耽美な芸術の世界と未熟な少女の危うさにぞくりと。『針とトルソー』『星の王様』は少女の置かれた境遇が切なく、あとを引く読後感。ラストの『紫陽花坂』で描かれた少女たちの濃厚な関係は、共学育ちの私には分からないけれど、夕子の様な少女が存在するのなら、その息苦しさは想像以上で辛いなと思った。

2017/10/10

巨峰

少女少女少女。宮木さんのA面。余談ですが、最後の「紫陽花坂」でてくる女子の名が軒並み「~子」で誰が誰だか解りにくかった。キラキラネームがいいとは言わないけど、~子ばっかりというのもどうなんだろうねと。どうにも没個性的やん。

2017/12/22

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