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人の昏れ方

人の昏れ方

人の昏れ方

作家
中原清一郎
出版社
河出書房新社
発売日
2017-11-16
ISBN
9784309026237
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人の昏れ方 / 感想・レビュー

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gachi_folk

1人の男の四季の移ろい、人間の行方について思いを凝らす。ファインダー越しに見た満州の平原、コソボの修道院、池に映る梅の枝。その色彩ひとつひとつが終焉に向かう人の顔に刻まれていく。多くの悲哀にまみれながらも、最後に内から湧き出る笑みってのは重いよな。いいの読んだ。ホント面白かった。

2018/10/16

ぴょん浜

人間には譲れない、譲ってはならない一線がある。 独立しても読める4つの中編を並べて、矢崎晃という主人公の人生の春夏秋冬を綴る。 守れなかったひとの分までしっかり生きる、それがひとの死に対する向き合い方、人間としての矜持だ。孤独だが、覚悟があるから美しい。

2018/04/21

yoshigon

人の生き死にを戦慄に書き綴られた物語。一人のカメラマンの眼を通して4つの話から成る。厳しい話ばかりで辛いところもあったが真正面から見据えた視線が清々しかった。

2020/02/29

まろんKK

☆3.5 戦中戦後を生きてきた人の経験を読むと戦争の経験は次世代へ引き継いでいくべきー今の自分らの豊かで平和な生活があるのは先達の苦労があってこそと痛感する。一方現代を生きる若者のなかにも渚のように苦境の中 正しくいきている人もいる。重い話。

2024/05/05

satooko

図書館で借りるが、どの作品も余韻が残り、手許に置いておきたい、なんとか入手したい連作集。もっと読みたかったと若すぎる逝去(68歳)を残念に思う。

2022/03/10

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