KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

真夜中の子供

真夜中の子供

真夜中の子供

作家
辻仁成
出版社
河出書房新社
発売日
2018-06-13
ISBN
9784309026800
amazonで購入する

真夜中の子供 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

辻仁成は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。先入観なしで読んだので、全く予想していなかった内容でした。著者の新境地でしょうか?無戸籍児童博多中洲国物語でした。中洲のような歓楽街には、無戸籍児童が、多いのかも知れません。博多祇園山笠の週に読めて良かった。 https://www.hakatayamakasa.com/

2018/07/02

mocha

歓楽街・中洲に生まれ育った少年。家も満足な食事も戸籍さえもない。あるのは不幸のタネを撒き散らすような人でなしの親だけ。それでも彼は周囲の人々に助けられながら成長してゆく。中洲という狭く濃密な街だけが自分の世界だと思い定めて。少年と出会う人達がみなクセがありつつも魅力的で、話が暗くなりすぎないのがいい。山笠が迫力たっぷりに描かれていて、見に行きたくなった。

2018/06/17

なゆ

真夜中の歓楽街を駆けまわる6歳の男の子は、無戸籍の子供だった。博多は中洲で生まれ育ち、家はなく学校も通わず、ホストとホステスの両親からはネグレクト状態。それでも健気に逞しく、中洲の人たちの人情に支えられて生きている蓮司。事情を知って、どうにかしようと動いてくれる人もいるのだが…。16歳の蓮司も、とても危うい。頼れる人がいい人ばかりだからいいけど。愛されずに育った蓮司だが、愛に目覚めてくれることを祈る。中洲を中洲国と定め、そこでなら自分は生きていけると思い込んでいた幼い蓮司は、どこまで通用するのだろうか。

2018/12/06

ゆみねこ

博多・中洲に「真夜中の子供」と呼ばれる少年がいた。実母と養父から虐待を受け、住む場所も定まらない少年を、中洲の人々は育み見守った。とても引き込まれて一気読み、映画化決定とのことで楽しみです。お薦め本!

2018/07/01

おかだ

楽しめた。このテーマの小説で重い気持ちになることはあれど、楽しめた、というのはそれなりに重要だなぁと思ったり。九州の歓楽街・中洲を駆け巡る無戸籍児の蓮司の物語。無戸籍を題材にした作品に興味があり、今まで数冊読んだけど…ダントツで幸せそうだった、蓮司。悲惨な事は度々あれど、中洲の人々に可愛がられて、愛されて、あたたかい目で見守ってもらえて。現実はまぁそうはいかない。でもこういう物語に、どこか救われるような気もした。中洲に行ったら蓮司に会えるんじゃないかと思ってる。そういや映画化も決定してるとの事で、楽しみ。

2019/05/19

感想・レビューをもっと見る