話しベタですが…(暮らしの文藝)
話しベタですが…(暮らしの文藝) / 感想・レビュー
いつでも母さん
表紙とタイトルに惹かれての1冊。32人のエッセイなのだが、中には小説を読んでいる様なのがあったりして、各人その人柄が思い浮かぶようだった。話ベタ・・やっぱり【慣れ】があると思う。肩書が有ると挨拶も段々と上手くなる方もいるのは事実(いつまでも下手な方もいるけれど・・汗)人と会い会話する場面がめっきり減った私は、例えば友人とのお茶の時でさえ話が下手というか、何が言いたいのかわからなくなってしまう・・これで案外小心者なのだ。
2018/07/12
野のこ
わたしもこのテディベアのように困った表情でタラーってなってることあるかも。読んだことのない森鴎外から辛酸なめ子さんまでバリエーション豊かな方々で新鮮でした。話しベタとは違ってたような気がするけど 片桐はいりさん「たばこと神様」以前から興味津々のサンシモン様が出てきて面白かったです。川上弘美さんの臼歯のお話しは空気感が清らかになるイメージ。彼女の言葉の表現力がすきです。堀井和子さんの微妙なニュアンスを伝える難しさ、共感。そうそう 白い器だって十人十色ですね。
2018/07/30
tomi
自分の思う事が充分に言えない。言葉が不鮮明。それを意識するがために座談の場でも沈黙する。吃る― 自身話すことが苦手なので、こう語る高浜虚子先生にとても共感できる。他人に声をかけるのが苦手な穂村弘氏から、五分間の沈黙で家族に心配される浅田次郎氏まで、話す事にまつわる32篇。全盲の三宮麻由子氏の最近日本人(特に女性)の声と発音が変わってその人の様子が想像できなくなったという指摘は興味深い。例えば女性駅員のアナウンス「代々木上原行きです」が「ヤヤギエエハライキレス」に聞こえるとか。そう言われるとそんな感じが…
2018/10/12
shio
話し下手というより「話」にまつわる声や言葉、人付き合いや動物との関わりまで、多岐にわたるエッセイや自伝など。穂村弘から始まり辛酸なめ子に高倉健や槇村さとる、最果タヒや太宰治森鴎外まで幅広い人選!フォントや段組み、枠線などに工夫があって、合間のコラムも楽しい😆ネガティブなテーマなんだけど、賑やかな印象!対話が上手く出来なくて鬱々するほむほむタイプのエッセイが多いかと思ってたけどそうでもなく、これはこれでまぁ面白いかな。台湾人だけど日本育ちで中国語が話せない温又柔さんの「私は失敗した」にウルッときました😢
2023/05/29
アーちゃん
図書館本。「話す」を題材にしたエッセイ集。穂村弘さんと小林朋道さんは既読。途中にコラムが入ったり、明治から現代までの作家のエッセイを集めるという趣向は面白かったけれど、エッセイが変わるごとになぜかレイアウトが変わるので結構読みづらかったです。また著者一覧で、元になる書籍を掲載してくれているのですが、できれば発表された年があると、文中の「今」「この頃」がいつの頃なのかがはっきり分かるので良かったと思います。
2019/01/10
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