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向田邦子の本棚

向田邦子の本棚

向田邦子の本棚

作家
向田邦子
出版社
河出書房新社
発売日
2019-11-16
ISBN
9784309028347
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向田邦子の本棚 / 感想・レビュー

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榊原 香織

最近、向田女史が流行ってる気がする。 実践女子大学図書館に寄贈された本を中心に。 対談、ドラマ撮影の内輪話が面白かった、が、最後冗談で、梅干しのお粥と鰹節がいい、じゃ御仏前に、と言った3か月後にあの飛行機事故。 対談相手が青ざめたのが目に浮かぶよう

2021/10/17

アキ

向田邦子初読み。対談が滅法面白い。外連味のない、さばけた人だったんですね。ドラマは見ておりませんでしたが、この人のシナリオなら面白そう。特に「源氏物語」どんなドラマだったんだろう?突然主をなくした本棚は、リビングと共に鹿児島の近代文学舘に展示されており、母校の実践女子大学渋谷キャンパスにも向田邦子文庫展示室があり、今でも帰りを待つかのよう。本・食・旅・猫が好きな彼女の蔵書を覗き見した感じの本。直木賞受賞の翌年の52歳で台湾旅行中に航空機事故で逝去。いつだって死は誰にも平等に思いがけず訪れるものなのですね。

2020/02/05

さらば火野正平・寺

この表紙の写真の向田さんがカッコイイ。他人様の本棚を見るのは楽しい。向田邦子みたいな有名人ならなお楽しい。向田さんが野呂邦暢の歴史小説をドラマにしているとは知らなかった。私も読もう。倉本聰のポルトレが素敵だ。合間に挟まるエッセイや対談も達者なものだが、お父さんがたまにお母さんに手を上げる方だったそうだ。そんな事を仕方がないかのように語る向田さん。情け深いとも言えるが、私も『あ・うん』で夫が妻を殴るシーンを読んで違和感を覚えた。すでに時代とモラルが向田文学を乗り越え始めた。それでも残したい美があるのだが。

2019/12/16

よこたん

“読書は、開く前も読んでいる最中もいい気持ちだが、私は読んでいる途中、あるいは読み終わってから、ぼんやりするのが好きだ。砂地に水がしみ通るように、体のなかになにかがひろがってゆくようで、「幸福」とはこれをいうのかと思うことがある。” なかなか言葉に表わせないことを、向田さんはさらりと記してしまわれる。好きなのは食いしん坊蔵書100冊の章。年季の入った本が並ぶ。年季の入った本しか並ばないさみしさがある。きりりとした味わいのなかに、まろやかな旨みと香りのひろがる、お醤油のような文章を書かれていた方だと感じた。

2021/08/24

Miyoshi Hirotaka

「読んだら書く」の次の千冊に向け、選書、調達、読書時間確保、読後の振返りのサイクルを途切らせず、質を高めるのが課題。次に何を読むかは、これまでも悩みの種。読書分野が偏らないように、センセーショナルな題名や広告、ランキングや部数に惑わされないように気を付けてきたが、少なからずハズレも引いた。一方、偉人の自伝や名著の中の引用本、劇中本、読書家のお勧め本には外れがない。というのは、既に厳しい選別を受けたからだ。向田邦子は、私の父母世代の脚本家。昭和の家族観をTVドラマで表現。その元ネタを紐解いてみようと思う。

2023/09/17

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