KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

季節を告げる毳毳は夜が知った毛毛毛毛

季節を告げる毳毳は夜が知った毛毛毛毛

季節を告げる毳毳は夜が知った毛毛毛毛

作家
藤田貴大
出版社
河出書房新社
発売日
2020-07-14
ISBN
9784309029047
amazonで購入する

季節を告げる毳毳は夜が知った毛毛毛毛 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

TSUBASA

空から降ってきたコアラ、進化して音もなく人に入り込む蚊、サッカー選手が流行らせた綿毛ヘアー、強力な静電気を孕んだ産毛。奇天烈なモチーフの後ろ側にほろ苦い恋愛や思い出がリフレインする。よくわからんかったけど。とりあえずクアッカワラビーってかわいいな。

2020/08/10

練りようかん

オビきっかけ。コアラが降ってきて、彼女はほとんどが毛で覆われるようになり、思ってもみなかった未来がやってきた物語世界。コアラがコロナに変換され想像しえない未来がやってくる状況が不思議ではなくスッと入ってきた。考えてみれば人生も世の中もその連続かもしれない。蚊に刺されたところを吸いたくなる理由も納得で、思ってもみなかったことで溢れてるとつくづく思った。文体から抱く浮遊感が独特で、五編のこことあそこがつながるのだけど連作というよりループという言葉の方がしっくりくる感覚が印象に残った。

2024/04/20

トト

コアラ警報が発令されて、首都圏にもコアラが直撃だってことで。きょうという日は降ってくるコアラに警戒しなくてはならないし。コアラがぼくのアタマに落下してきたならば、首の骨なんて簡単に折れてしまうだろう。という冒頭で始まる1話を含む5話の短篇小説。登場人物、設定、筆致、展開、どれもこれも、一言で言うならニュータイプ。短い小説なので、合うか合わないかお試しで読んでみてください。

2020/08/22

ハル

コロナ以前に書かれたものだが、現在の世界の状況と重なるところがある。藤田さんの独特な言葉の渦に飲まれて、どこまでで行けそうな気がしてくる。心地よい言葉の旅ができました。

2020/08/07

夏みかん

ひたすらうろんで現実感のない物語が続くんだけど、閉塞感とか哀しみとか感じるものはとてもリアルで息苦しい。

2021/08/18

感想・レビューをもっと見る