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あなたがはいというから

あなたがはいというから

あなたがはいというから

作家
谷川直子
出版社
河出書房新社
発売日
2021-01-26
ISBN
9784309029399
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あなたがはいというから / 感想・レビュー

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いつでも母さん

元カレと37年ぶりに再会して【魂の双子】は互いの想いに気付くのだが、そこには現実もある訳で…還暦の恋の顛末。ん~ん、どうなんだろう?これは。作中にもあったが、まるでかつてハマった韓国ドラマを観るかのような感じがした。なのに私の心が揺れないのは何故?瞳子と亮のどちらにも惹かれないのだ。思い出を抱きしめてこの世界で一人生きて行け。恋をするのに人を想うのに齢は関係ない(断言)別れ方にもよるけれど、実らぬ恋故に想いはあの日々が懐かしい…そんな60代の私です(笑)

2021/04/27

おしゃべりメガネ

間違いなくステキな作品だと自分は思いますが、読むタイミングや年齢によって大きく評価は別れるかなと感じます。還暦間近の男女のある意味'ピュア'な恋愛物語ですが、きっとあと10年経ってから読めばまた違った感想を持つのかもしれません。登場人物達、それぞれが語る恋愛観や人生観を読む側として、しっかりココロに刻まれたかと言われると正直、今の自分には少し難しかったです。しかし、主人公がひたむきに想うキモチの強さにはココロが動かされたのは間違いありません。また少し時間をおき、年齢を重ねてから改めて読み直したい作品です。

2021/04/10

モルク

大学卒業から37年ぶりに再会した瞳子と元カレ亮。病院の一人娘の瞳子は、卒業すると医師と結婚し家を継ぎ、亮は証券会社に勤めたもののバブル崩壊と共に失職し、その後小説家となっていた。還暦近くなり、お互い家庭はあるもののまだ想いが残っていることに気づく。自分を理解してくれる人ってそうそういない。息子には知られたくなかった秘密、夫の裏切り…でも瞳子がお金持ちで奔放のところがあるせいかあまり切実には感じられなかったけど。同世代なので、当時のことが懐かしかった。

2021/10/14

sayuri

数年前に参加した同窓会。長い年月が経ってもひとたび話し始めると当時好きだった音楽や本、ドラマの話で盛り上がりあの頃の自分の感情が蘇る。そこに元カレがいたりすれば尚の事。本作は37年ぶりに同窓会で再会した瞳子と亮が主人公。かつて恋人同士だった二人、今も変わらぬ互いへの思い。これは大人の胸キュン物かと期待して読み進めると、とんでもない修羅場の連続に胸キュンは吹き飛ぶ。人は嘘を付く。誰かを守る為に付く嘘もあれば、自分のエゴで誰かを傷つけ追い詰める嘘も。様々な嘘と文学を織り込んだ大人の恋愛小説。切なさが残る読後。

2021/02/24

Kei

厳しい評が多かったけれど、私には、とてもよかったです。著者、谷川直子さんがまるごと。詩人、花邑ヒカルとして、作家になりたい夫との生活を支え続けて神経を病む妻として、大学時代の同級生とまた愛を育む女性として。真摯に愛だけを求めている。好きな文学をメタファーとして。美しい文学との対比としての愛憎も、現実として必要だったのかもしれません。だから、作家は死ななければならなかった。必然です。(笑)あなたがはいというから わたしはわらっていられた あなたがこうていしてくれれば わたしはいきていける

2021/05/11

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