開高健の本棚
開高健の本棚 / 感想・レビュー
マエダ
「嘔吐」が出版社を変え、紙を変え、版を変えるたびに、そのたび毎に本屋で出かけて買ってくる。そういう本があるの良いよね
2022/04/24
蘭奢待
過去に出版された書籍から短文を寄せ集めたアソート集。今は開高健記念館になっているという自宅の書斎、本棚の写真が非常に興味深い。ベトナム関連、南アメリカ関連、モンゴル関連は当然としても、幻想文学、フランス文学に、ディストピア文学への傾倒を感じさせてくれる。サルトル嘔吐が座右の書であることも知らなかった。ボルヘス、チェーホフにオーウェル。自分の読書傾向が似ているところが嬉しい。
2021/11/06
水色系
本がたくさんあるバーにひとりで来ていて、本棚にあったのをたまたま。本は横になって狭い散らかった部屋で読みたいとか全面同意。(汚部屋をついでに正当化してしまう)本の内容がちゃんと頭に入ってるかあやしいけどバーで読書もいいねえ。
2023/01/28
Toshi
開高健の読書を、杉並にある氏の記念文庫と茅ヶ崎の記念館、そしてエッセイに語られた本から掘り起こすアンソロジー。「乱読、また乱読」とあるが、本を愛し、筋の通った読書をしてきたことがわかる。何度も読み返す本は、「鮭サラの一生」、「コンティキ号漂流記」、「山椒魚戦争」。 開高健のエッセイ選集は色々出ているが、これは氏の蔵書の写真も豊富に掲載したファン必携の一冊。
2023/06/26
tama
図書館本 書架で偶然 佳い出来の本 開高健の釣り・食い物噺好き 「すべて自分の好きな作家のどの作品にも似ないように書くことに努力した」「作者がほんとにいい眼を開けて凝視している悪夢はごく稀である」「私は自分の子供にあなたの作品を読むことだけすすめたのです(手塚治虫について)」。洋酒天国!このレベルのものをバーで配布してたなんて!?復刻版欲しい!「(シートン動物記の紹介)小ネズミから大熊に至るまで、ことごとく孤独な頑張り屋ばかりで、生き抜き耐え抜き、最後に壮烈な死を遂げて・・・男のルーツを書いてる」佳き哉!
2022/11/26
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