Ultimate Edition
Ultimate Edition / 感想・レビュー
starbro
阿部 和重は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。約10年ぶりの短編集は、アヴァンギャルドでカオスな内容でした。 オススメは、『Hunters And Collectors』&『Eeny,Meeny,Miny,Moe』&『There's A Riot Goin' On』です。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309030784/
2022/11/18
ヒデミン@もも
阿部和重さん、初読み。新刊棚で出会った。どうして借りてきたのかと思い出せば、伊坂幸太郎さんの帯の言葉がねぇ。確かに伊坂ワールドに近いものを感じた。掲載される雑誌によせて書ける器用な方だとも。あと、装丁が良い。
2022/11/14
路地
短編ということもあってか、阿部さんの他作品と比べて軽妙で読みやすい1冊。時事問題を織り交ぜ問題提起がされているようでいて、一方的な視点にこだわることなくユーモア含みな各編を楽しんだ。それにしても、官能小説まで含まれているとは!
2023/02/25
Y2K☮
実在する著名人の名が多数登場する短編集。良くも悪くもサブカル的。通底するテーマがあるとすれば、毒を以て毒を制すみたいな反陰謀論だろう。一方で著者の視点もまた(おそらく無自覚な部分で)陰謀論に絡め取られているのではと感じる節がある。デマをデマと間違わずに断じるのは難しいこと。それでもデマはデマだから性質が悪い。犯罪小説のリアリティは相変わらずの腕前だし、最後の話は「ニッポニア・ニッポン」と実際に起きたあの事件を思い出した。現実とフィクションの曖昧な境界。そこでしか描き出せない、伝えきれない何かが確かにある。
2023/01/04
けんさん
『嵐の誕生秘話が語られる!? そんな企画物入りの短編集』 阿部和重さん初読み。 時事ネタをうまく取り入れた作品や、ジャニーズのグループ名が出てくる企画物など、バラエティに富んだ短編集。 全体的に暴力的でダークな雰囲気が漂う中、随所に散りばめられた皮肉が快感に!
2023/02/09
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