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腹を空かせた勇者ども

腹を空かせた勇者ども

腹を空かせた勇者ども

作家
金原ひとみ
出版社
河出書房新社
発売日
2023-06-14
ISBN
9784309031064
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腹を空かせた勇者ども / 感想・レビュー

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starbro

金原 ひとみは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、今時のリアル陽キャ女子中学生青春譚、連作短編集でした。著者の娘がモデルでしょうか❓ 腹を空かせた勇者どもが、女子中学生だとは思いませんでした。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031064/

2023/07/09

hiace9000

『ハジケテ…』前段となる金原"陽キャ系"世界線のコロナ小説。特異な家族、特異な環境下におかれたレナレナ・玲奈の中2〜高1までの成長譚…と言えば聞こえは良いが、そこは怒涛の一人称炸裂の痛快ハードモード青春作品。友達との献身的友情を嫌悪する"公然不倫"中の強烈自我モンスターのラスボス的母・ユリとの母子の確執、勉強や恋愛、部活やバンド、時代の最前線に生きる育ち盛りの主人公たちの、小さくも大きな人生の問題に純粋かつ直情的で刹那的でありながらも真正面から突進する若さとタフネス、そして彼女らの空腹に、眩しさを感じる。

2024/06/10

ちゃちゃ

あぁ、レナレナが愛おしい。そうだよね。母親が公然と不倫ってマジないよね。正論を説かれて反論もできないもどかしさは胸の中で渦を巻く。でもやっぱりママが好き…。本作は、思春期にある女子中高生の溌剌とした日常を、玲奈のモノローグで綴る。底抜けに明るく真っ直ぐな超“陽キャ”を、作者の鋭い観察眼と秀でた筆力で活写。一見軽薄そうに見えて実は繊細、時に不安に押しつぶされる玲奈に、大人が見失った忘れ物(ほとばしるような生命力)を見つけて、切なくなる。煌めくような輝きを放つ原石、玲奈の成長物語。そのグルーブ感に圧倒された。

2023/09/18

ネギっ子gen

【 Hungry?】てか、こんなの書けるんだ。陽キャ中学生・レナレナが「公然不倫」中の母と共に未来を拓く、神推し本。装幀は唆られる。<だらだらと支度をして学校を出た。あー腹減ったー。それな。見て見て……タラーン。え、コアラのマーチ持ってんのヨリヨリ?まじ神。ちな私inゼリー持ってる。何だよレナレナも神じゃん。食おーぜ。二人でコアラのマーチに次々手を伸ばし、コロナもどこ吹く風で私inゼリーを回し飲みをして食料は一瞬で尽きた。でも全然お腹に溜まらない。買い食いダメ校則まじキチクじゃね?> なんてまじヤバい。⇒

2023/09/10

美紀ちゃん

ラストは3人の友情みたいな感じで終わる。悩みの多い時期で応援したくなる。ママの理論だてて説明する話し方好き。納得できるし。タコスパーティしたくなる。残った具材でタコライス、いいなぁ。ママの不倫で気持ちが沈む。出張に行っているはずのママを、電車で見かけたと友達に言われへこむ。頭の中がめちゃくちゃになる。ママに彼氏がいることを受け入れられない。レナ→休部バレクライシス、依子→学校辞めるクライシス、ミナミ→彼氏の束縛クライシス、それぞれの悩みがとてもリアル。金原ひとみさんの文章のテンポ感がとても好き。楽しかった

2023/08/03

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