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愛という名の病

愛という名の病

愛という名の病

作家
パトリック マグラア
Patrick McGrath
宮脇孝雄
出版社
河出書房新社
発売日
2003-10-01
ISBN
9784309203881
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愛という名の病 / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

老いた腐臭描写が鮮烈に描写されていた『失われた探検家』に衝撃を受けたので図書館で「マグラア」の名を見つけた途端、手が伸びていました。父が解剖学者だったフローベルを連想させる臨床描写と堕ちた飛行機の焼け焦げるような匂いがまたもや、鮮烈。そして「信用できない語り手」による語りに眩惑効果も強烈です。彼がかつての恋人だった人妻の息子にストーカーのように執着するのは彼女の身代わりとしてか、それとも彼の性癖が現れたためか?

2013/08/05

ルミ

原題はDr. Haggard's Disease. 海辺の町で診療所を開く男の年上の女性との出会いから別れまでを、彼女の息子<おまえ>に語りかける形式で書かれている。邦題から受ける恋愛小説めく語りがこのまま続くのかと訝しく思いながら読み進めるうち、最終数十ページでマグラア節全開!スパイクという言葉が印象的に残る。

2018/01/29

sundance1973

マグラア版、ゴシック風味の『情事の終わり』といった感じ。イギリスの片田舎、海辺に立つ屋敷で、過去の情事の顛末が、ゆったりと散漫な語り口で綴られていく。『グロテスク』、『スパイダー』と違い、ミステリの核となる殺人事件はないのだが、お得意の叙述トリックも冴えていて、最後までまったくだれることなく、マグラアの語りの巧みさを堪能できる。クローネンバーグ監督で映画化されたらおもしろそうだなあ。

ミンガラ

話のテンポが合わず途中でやめたくなった

2015/05/10

fumi

あまり好きな作品ではないのに、読んだことを忘れて、また図書館で借りて読んでしまった。

2012/02/16

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