美と王妃たち
美と王妃たち / 感想・レビュー
しろ
☆5 歴史的な女性たち(マリー・アントワネットやジャンヌ)だけでなく、近代の女優たちまで(ほとんど知らない)、19人について述べるエッセイと、コクトー自身の芸術論を語るものと、二章だてだった。知らない女性を説明もなしに芸術的に述べるものだから、難解というより「え?」という感じ。芸術論も素直に語るのではなく、詩的に、こだわりをもった語りをするのでコクトーらしい。ゴダールといい、フランスの語りって唐突な倒置法が面白い。詩人、小説家、戯作家、評論家、画家、映画監督、など多彩なコクトーの顔の広さもうかがえる作品。
2011/11/20
Haruko
コクトー関連は、入手したくなる ファンとして、思わず手に取った表装であったが、主たる参考文献が邦訳ばかりという訳者による解説は、薄衣のようであった。
2017/10/10
かえる
コクトーによる王妃的な女性の人物評。詩的。 ついてる芸術論も面白い。
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