クレイ
クレイ / 感想・レビュー
キムチ
金原氏訳という事で手に取る・・恐らく、あのテイストかなと推し量りつつ。無垢の瞳に潜む狂気 ダークサイドから立ち上って行く命の焔・・そして恐ろしいまでの崩壊へのプロセス・・静謐。なんかこう言った作品を続けて読んでいると、先が見えて仕方ない。日本では感じ難い空気感(がんじがらめの宗教律と閉塞した地方の鬱屈)英国を旅すると牧歌的風情の彼方にこんな≪時が止まった感と澱み≫が見える。アーモンドは初読の作家、蠱惑的。クレイ・・粘土・・泥に押し込められた命。チャッキー的キャラは日本の狂気と一線を画している。
2018/02/23
rena
死と狂気と暴力の物語の児童小説というのと表紙の印象的なので読んでみた。 1人の狂気に満ちた少年が町にきて巻き込まれる少年たち。クレイとは、泥でつくった人形でこれに命が吹き込まれる。人形が 動き出し、これは睡眠術なのか、宗教的な意味が込められているのか、サイコパスの子供の物語なのか、最後まで不可解で読了。他の人の感想を読んで確認してみよう。Dアーモンドは詩や脚本も書いており 数々の賞を受賞しているらしいが・・
2017/01/15
reeree
[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4309204775] この作者さんの小説は「肩胛骨は翼のなごり」「火を喰う者たち」「ミナの物語」を読みましたが、今のところ「クレイ」が一番好き。 静かに忍び寄る恐怖ってのが良い。
2015/12/25
深夜
禍々しさと宗教性。子供の純真さと、それ故の狂気。中二病っぽくもあるけど、物事の本質を突いている気もする。
2016/09/09
ヴェルナーの日記
主人公のデイヴィの住む町フェリング。ここには、親友のジョーディと敵対する少年のモウルディが住んでいた。モウルディは3歳も年上で、体もでかく、酒を飲み乱暴な相手だった。デイヴィは、モウルディを殺したいほど憎んでいた。そんなある日、近所にスティーヴンという少年が越してくる。彼は不思議な魅力と邪悪さを持っていた。デイヴィはスティーヴンのいうままに怪物(クレイ)に生命を与える儀式を手伝う。そしてクレイが…。現代版『フランケンシュタイン』といった感じの作品で、死と狂気と暴力の物語を美しく響く情景で描いている。
2011/01/26
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