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賤民の異神と芸能

賤民の異神と芸能

賤民の異神と芸能

作家
谷川健一
出版社
河出書房新社
発売日
2009-06-09
ISBN
9784309225128
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賤民の異神と芸能 / 感想・レビュー

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hyena_no_papa

この本を読んで感想文を書ける人に敬意を!400頁超だし語彙や引用文献は難しいし、ドッと疲れが。以前読んだ『古代史ノオト』は案外平明で読みやすかったのに、、、自分の脳が固くなったのか(-_-;) いやいや、この本のレベルが高いんでしょう。ごくわずか古代史にも通じる部分があり、その箇所についてはあまり抵抗がなかった。『記紀』を裏から読んでいる気分だが、一つ気になったのは、それらの記述についての史料批判はどのような処理が施してある?ということ。古田氏と〝臺・壹論争〟の薮田嘉一郎氏の名がしばしば出てきて驚く。

2021/09/05

tengusa48

様々な常民ではない人々の信仰や伝承などにスポットを当てた「魔の系譜」で有名な谷川健一氏の著作です。山の民、川の民、漂白の民、そうした者たちがどういう信仰を持っているのか、それはどういう経緯で生まれたのだろうか、そしてそれはどれくらい正しいのか。賤民と呼ばれた彼らはどんな風に扱われていたのか。賤民という大きなワードでくくられている所為で、まとまりという意味では少し疲れましたが、ああそういうってなることの多い良著でした。

2018/06/14

yzw

「季刊東北学」に連載されたものをベースに著されたためか、史跡に著者ご自身の記念写真が7枚も掲載されているところはお茶目だ。さまざまな名称からの論考よりも、終章のケガレとキヨメを中心に掘り下げていただきたかったな。

2010/05/23

こんがら童子

前半の1,2章はつまらなく苦痛だった。しかし3章4章はなかなか興味深い点が指摘されており読み応えがあった。民俗学の方法なのか、あるいはこの著者の方法なのか、ちょっと判断しかねるが、とりあえず柳田・折口という民俗学の創始者の文献を検討してみる所から始めるスタンスに、若干の違和感を感じた。その一方で、古代の文献を扱いながら、その行間を民俗調査によって埋めていく作業から導き出される主張は、説得力を持っていると感じた。

2010/01/22

メーテル/草津仁秋斗

一見散漫なようでいて、読み終えるとちゃんと一本筋の通った「ケガレ」論。谷川健一の珍しい一面を垣間見た気がする。

2016/06/20

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