ブッダの方舟
ブッダの方舟 / 感想・レビュー
へくとぱすかる
開けっぴろげで、ここまで断定的に言えるのか、というような仏教の本。広く他の宗教にも目を配って議論する。「お釈迦さまは永遠の昼寝」というフレーズが、果たして当たっているのかどうか。断定的な議論が痛快ではあるけれど。中沢氏は学者、夢枕氏は作家、そして宮崎氏は僧侶。ラストに宮崎氏と中沢氏の、仏教の根本についての議論がなされるけれど、そこは難解。詩的比喩というか。とらえどころの難しい仏教が、少しでも感触としてわかった気にしてもらえる。
2014/11/05
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