謎の空海: 誰もがわかる空海入門
謎の空海: 誰もがわかる空海入門 / 感想・レビュー
えも
三田誠広による空海入門。知らなかったけど三田さんって、このテのことを結構やってるんですね。■空海の一生とその教えを、最澄や当時の政治情勢を踏まえながら非常に分かりやすく説明していて、カリスマ空海の魅力がよく伝わってきます。一方、「私は…だったと考えている」、「…に違いない」、「…もあったかもしれない」といった表現が多く、参考文献もないので、どこまでエビデンスがあって、どこからが自説なのかがはっきりせず、こりゃあ闇雲に信じられませんな、てな感じですわ。■三田さん、全部こんな風なのかな、不安だ…。
2016/06/18
森
大づかみで理解するのに良い本でした。何が謎なのかもよくわからなかったのですが、よくわかりましたし、話が上手いです。良い本でした。
2016/06/06
ちょび
空海の生い立ちから思想まで、平易な言葉で綴られており、解説書として面白く読めた。京都の東寺・神護寺、奈良の金峯山寺、高野山の金剛峯寺、バラバラにあった知識が空海の名のもとで、一つに繋がったように思います。真言密教は難しそうと感じていたが、逆なんですね。視覚的に理解できるよう配慮されたものだったよう。空海という名の由来は、室戸岬の洞窟の中から見た空と海ではなかったかと著者はいう。確かに壮大な名。山岳修行を愛し、これだけの業績を残した空海は天才だったのだろうと実感。
2015/07/27
ハヤカワショボ夫
三田氏の『空海』解説本。空海の生涯を辿りながら仏教とは何か、また仏教の歴史の中で空海は何をなしたのかを述べています。言葉で表現できることは密教と同様限りがあるので論理だけでなくイメージ展開できる小説で挑んだとのこと。小説の人物像に違和感があり「相手への配慮は大雑把で自分のやりたいことを躊躇なくやりとおす」「遣唐使に選ばれたのは空白の7年に山野を駆け回り桓武天皇の動かした」「仏教の根本原理「空」と華厳経が説く「海印」を結びつけたもの」等解釈は独特ですが、背景を説き小説の理解を補完する作品です。【図】★★★★
2015/07/12
s.shinji
空海ものとしての導入に最適
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