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アンチ・オイディプス: 資本主義と分裂症

アンチ・オイディプス: 資本主義と分裂症

アンチ・オイディプス: 資本主義と分裂症

作家
ジル・ドゥルーズ
フェリックス・ガタリ
市倉 宏祐
出版社
河出書房新社
発売日
1986-05-01
ISBN
9784309240824
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アンチ・オイディプス: 資本主義と分裂症 / 感想・レビュー

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ドン•マルロー

抽象的だが、大樹の根のように細分化され、どこまでも深く伸びていくように語られる膨大な情報群、知識、批判、論証。本書を読む上で重要なのはおそらくは理解することでも、感じることでもない。流麗的だが、それ自体破壊的な試みでもあるジャズの旋律に身を任すこと。「ジャズとはコードの破壊なり」と言ったのは確か中上健次だったろうか。業なことに本書にもそれとほとんど同様の意味の「脱コード」というワードが頻出する。そして本書におけるコードとは、国家や法律や規範、精神分析、同調主義やファシズム等のあらゆる既成概念を包括する。

2020/05/21

wadaya

オイディプスコンプレックスとは、ギリシャ神話の中で実父を殺し実母と結ばれたオイディプス王のエピソードを切り取ってフロイトが提唱した概念である。男子が父親に対し嫉妬やコンプレックスを抱き、母親の愛情を得ようとする心理を神話になぞらえたものだ。ドゥールーズ&ガタリはこのような後付けされた意識に対し警鐘を鳴らしている。フロイト批判というより、フロイト的な形式に当てはめようとすることへの疑念である。この本の原題は「資本主義と分裂症」であった。資本主義が台頭する以前、こんなにも分裂症と呼ばれる症状があっただろうか?

2019/08/14

🍕

爆笑した

2020/10/29

anti

は?全部読んだわけないでしょ、こんなの全部読むなんてそれこそパラノイアだよ

2018/02/03

おめるた

資本主義の本質を欲望を使って明らかにした。イマージュで欲望の抑制を欲望するフィールド、脱コード化と脱土地化の過程が作った体系の存在、同一次元に属さない様々な異質のもの同士の差が余剰価値になるということ、階級支配の機能(金の流れの創造、調整、管理)、余剰価値を監視、吸収するもの達の生産管理(反生産の伝播)。こうして資本主義経済は欲望抑制のための欲望供給を生み出す。資本主義は生産のための生産だが、資本の条件の中においてであるという狂乱的、病理的な資本主義の二重の本質。

2011/01/11

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