原理主義とは何か
原理主義とは何か / 感想・レビュー
やいとや
鼎談本。書き出しはこう始まる。「少し前、「時代が三十年代に似てきた」という言われ方がされました」。思わず奥付を見直すと、1996年。もう二十年も前の本で語られる「戦前回帰」と「戦争不安」がそこにはあって、思わず苦笑。読み進めても、固有名詞が違うだけで現代の状況となんら変わらなかったりする。この頃アフガンだったのがシリアに、というように。しかしそれは、この本の三人の鼎談が取分け先進的だったり明敏だったりする訳では無く、基本的に世界では「何時も同じような事が起きて」いて、それで「戦前」が召喚されるだけなのだ。
2018/03/11
muko1610
★★
2010/11/27
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