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子どもを殺す子どもたち

子どもを殺す子どもたち

子どもを殺す子どもたち

作家
福島章
出版社
河出書房新社
発売日
2005-04-17
ISBN
9784309243368
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子どもを殺す子どもたち / 感想・レビュー

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「神戸の酒鬼薔薇事件」「長崎の駿ちゃん事件」「佐世保の小学生女子事件」の3件を取り扱い、何故子どもがこのような事件をおこしてしまったのかを犯罪心理学者の著者があらゆる角度で探っている。どの事件も当時とてもショックだったが、いまだに思い出すことが多い。小6息子がいるので他人事ではない。共感した箇所、P91「重大殺人などというものは、資質、生育史、環境などのさまざまな要因が重なって初めて起こるのだから、その要因の一つか二つを替えてやれば、殺人という悲劇は起こらないはずなのである。」

2017/06/29

たまきら

問題に早く気づいてあげて欲しい。不安定な時期に寄り添い、周囲と協力し、孤立させなければ、基本大丈夫なんだよ。そういうことを再確認させてもらえました。・・・しかし、通勤電車で読む本ではなかったかもよ~。

2017/08/18

鬼灯の金魚草

神戸の連続連続小学生殺傷事件、長崎の幼児誘拐殺人事件、佐世保のクラスメート殺人事件をそれぞれ取り上げて考察してる一冊。神戸の元少年Aが中等少年で集団生活を送るのに偽の名前と経歴で共同生活を始めたがすぐに嘘がばれてひどいいじめを受けた。これは酒鬼薔薇だからではなく偽のアイデンティティーを持って「社会」に参入しようとしたから拒否されたのである。実際に隣に「彼」と判って住み始めたらどうなんだろう。社会復帰しなければならないのだろうが果たして自分は受け入れることが出来るのだろうか?ミーガン法も頭を過る程難しい事だ

2015/09/04

Riopapa

子どもが子どもを殺した事件3件を取り上げて分析。自分の子どもがこの年代になっているが、とても想像ができないことばかり。先天的器質異常と特異な生育歴が事件を生むらしい。

2014/06/29

cochon_voyage

「少年Aが矯正教育によって自分の殺人をいかに深く反省し、その贖罪意識を言葉で表明していたからといって、それは彼の人格の次元の変化であり、衝動の次元の変化を保証するものではない」「『臨界期』を過ぎた後での<家族ごっこ><チーム医療><心理療法>などによって、性異常の心理を根こそぎ除去することはきわめて困難なのである」・・・とても興味深い内容でとても勉強になった。あらためて人間の『精神』というものの深さを痛感する。時間とアタマがあればもっと深く勉強してみたい。

2015/11/05

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