ベートーヴェンの精神分析
ベートーヴェンの精神分析 / 感想・レビュー
しょこ
フロイトの学説を用いながら精神科医が専門的な目線でベートーヴェンの生い立ちを分析していく。面白かったのは夏目漱石を比較にあげているところ。両者とも幼少時代に親の愛情に恵まれなかったトラウマが創作に影響している。 父親からうけた傷、自分の存在価値の不安を「運命」で完全に破滅させたのに対し、成就しなかった恋人への愛は「歓喜の歌」でさえもとどめることができず、彼は死ぬまで共にした。永続性、普遍性は憎しみよりも愛に宿るのだという希望をみることができる。
2013/07/11
DataLame
堅苦しくない文章で、 なるほどベートーヴェン、って感じでした。 精神分析面からアプローチしたベートーヴェン伝。
2024/06/11
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