奥さまは愛国
奥さまは愛国 / 感想・レビュー
ヴェネツィア
愛国の人たちはネットとの親和性が高い。なにしろ新聞やテレビ(とりわけNHK)は嘘ばかりを報道する。だから、「本当のこと」を知るにはネットなのだ。一方で左翼もまた、一般の新聞やテレビは体制迎合的であるとして批判的だ。しかし、どうやら彼らはネットには向かわない。Googleには馴染んでいるかも知れないが。ネットの愛国サイトは大賑わいだ。そこには居場所があり、連帯(もともとは左翼の言葉?)が得られるから。本書はフェミニズムの側から見た愛国女性たちのルポルタージュ。結論的には、愛国とフェミニズムは共存できない?
2016/08/24
ふじ
読んでよかったー。自分の姿勢を含め多くのことを考えさせられた。わかりあえなさを抱えながら、それでも同じ時代を生きていくんだな。無関心ではなく、こころを汲みとりながら、違いを理解しながら関わっていくことがどんな時でも大切だな。私は優柔不断で感情的で、いろんなひとの意見に飲み込まれそうになるけど、自分の頭で自分の答えを出していきたい、と思った。
2016/08/14
おかむら
愛国デモに参加する女性たちのルポ。普通の奥様がってとこがポイントだけど、普通なのかなあこの人たち? 新聞やテレビは本当のことを報道しない、ネットで真実を知った、みたいな人多いけどなんでそう思うようになったんかね? そしてそんなに日本はどこよりも素晴らしい国かしら? 右でも左でもフェミでもなんだか正しさに突っ走ってるタイプの人は怖いし苦手だわー。
2014/08/17
daiyuuki
過激な排外主義運動に参加する女性の心情に迫ったノンフィクション。仕事柄中国の実状を知り排外主義運動に参加する女性や偏った報道のマスコミに苛立ち排外主義運動に参加する女性など、伝統的な価値観や日本人であることに対する執着、慰安婦問題に対する反感には自分たち女性の声をあげられない苛立ちと弱者になりたくないという歪んだ自尊心がある。 外国人に対する拒否反応など、一般人の中にあるレイシズムの根っこを知ることができるノンフィクション。
2016/06/17
あかつき号
読みやすいけれど、難しい本だった。いかに自分が何も考えず、蝶よ花よと生きてきたかが突きつけられた。右翼、左翼。どちらにせよ、今野社会じゃ誰も守ってくれないという危機感、飢餓感から表出して来たのかも、と思う。借りてきた言葉ではなく、自分の言葉で自分の思いは紡ぎたいと思う。自分で決めたいと思う。
2016/04/10
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