生き生きした過去: 大森荘蔵の時間論、その批判的解読
生き生きした過去: 大森荘蔵の時間論、その批判的解読 / 感想・レビュー
かとう あき
5章くらいから面白くなってきた
2015/04/17
クラウド
大森荘蔵の弟子による解説・批判・回顧録ともとれる一冊。大森哲学が持つ「グロテスク」さや思想の変遷などが教え子の手により"想起"される。大森の時間や過去の考え方は俗衆には理解され難いと考えるのも無理はないという想いが読み取れながらも、彼の哲学的姿勢には今尚目を見張るものがある。 中島氏にとっても大森氏は"生き生きした過去"の一つだったのだろう。 前半部分は自分のなかでの咀嚼が追いついていなかったが、4章あたりから「思いの立ち現れ」の何たるかを掴みかけてきて、そのおもしろさに触れられるようになってきたと思う。
2024/01/16
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