静かなる革命へのブループリント: この国の未来をつくる7つの対話
静かなる革命へのブループリント: この国の未来をつくる7つの対話 / 感想・レビュー
maito/まいと
コロナ騒動で改めて示された、大きな力(政府)の限界。トップダウンを待っていては、僕たちは救われないし満たされない。例え小さくてもニーズがあれば、それにのめり込める情熱を持って小さな旗を立てていこう、というエネルギー満載の対談集。キレキレの質問をぶつける宇野さん、でもそれを圧倒するみなさまの熱い回答。6年以上前の本だが、示されたトピックは今だからこそ取り組んでいきたい可能性に満ちあふれている。当たり前と思っていたことや、仕方ないと諦めていたことが変えられるかもしれない。そんな可能性を秘めた1冊だ。
2020/06/04
そーま
国籍や人種に関係なく様々な人が様々な国で入りみだれ、共に働き、共に遊ぶ世界・社会がすぐに来る。どこでも働け得るようになるだろうし、どこにでも住めるようになる。その時に、日本を選んでもらうには、美(文化)をアップデートしなければいけない。どういう美を推し進めたら日本は生き残れるのだろうか。達成したい社会と美、カルチャ−が繋がっていることをもっと認識するべき。猪子さんみたいな人がもっと増えていけば面白いなあ!
2015/12/29
Yuki Ban
イノベーター7人とのインタビュー集。彼らは皆ものすごくポジティブ。頭の中で考え続けるとネガティブになっていくのは自明だが、頭の外へアイデアを出し、何かしらのかたちで実世界に関わり続けると、フィードバックを受けアイデアが洗練されるループに入って楽しくなるのだろう。彼らは好奇心を根っこに、世の中から与えられるたくさんの栄養と水を原動力にして走り続けている。4年前の著書なのに、全然新しい!逆を言えば、それだけ目まぐるしく静かに変わっている世界に気づいてないのだなと反省した。ミーハー魂を芸能以外にも向けてみよう。
2018/03/03
Kumisuke92
七人の対談の多くは知性自慢の友達同士の会話にとどまり、こうした対談集の限界を感じた。だが、魔法の世紀を読んだばかりの落合陽一の話は、その著作の理解を深めるという意味で、面白かった。彼が、ハリーポッター世代であるということ。攻殻機動隊のように、自分自身の脳や内面を変えることで見方を変えようとする宇野常寛らの虚構の世代とは違い、広義の拡張現実によって物体が身体性をともなって語りかけてくることを魔法と呼びながら指向している彼の原点がハリーポッターだというのは、納得できると同時に、近づきやすさを感じさせてくれた。
2015/12/22
三上 直樹
津軽出身の気鋭・宇野君が時代を変えていくために7人と対談した論集。新しい時代の方向性を垣間見せてはくれますが、これで社会が変わるかには疑問符をつけざるを得ない、時代と社会のギャップを改めて感じます。
2015/06/17
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