KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

別のしかたで:ツイッター哲学

別のしかたで:ツイッター哲学

別のしかたで:ツイッター哲学

作家
千葉雅也
出版社
河出書房新社
発売日
2014-07-19
ISBN
9784309246642
amazonで購入する

別のしかたで:ツイッター哲学 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

里愛乍

哲学をツイッターでつぶやいたものの編集、というよりも千葉氏にかかればツイッターそのものが既に哲学的である。140字内の非意味的な有限性、その輪郭の中での世界であり物語であり思考であり個体であり。さらには此処には匿名性も生じる。キャッチコピーのようにカッコよく、ちくちくクるほど皮肉めいてて、苦笑するほど過激なとこも。個々にリズムよくテンポよく楽しめました。行き詰まりを「感じている」と思うべき、は眼から鱗。考え方ひとつで動きがかなりスムーズになりそう。

2020/04/20

おかじ

字数を制限された語りは、意味の交響を生む。その一隅の意味が、非常に示唆的にわれわれの視線に介在する。考えたこともないようなことを提示してくれる断章をこそ、われわれは読むべきだ。

2023/12/13

いずむ

ボクは、日本語こそ世界で一番”密度が濃い”言語だと思う。そこには表意文字として、文字通り意味を表す一方で、カタチを、音を楽しむあそびがある。たった17音で芸術と真理を同時に表現する、それが他の言語にできるとは思えない。だからこそ、画像やリンク、絵文字だらけのタイムラインが、無視できない違和感になる。伝える・伝わるコトが、確かに一番大事かも知れない。ただ、安易に”道具”に頼り過ぎて、「自分の言葉」と対峙するコトを放棄していないだろうか、と。発信すべきは「共感の要求」ではなく、「自分の輪郭」だと、ボクは思う。

2014/08/22

袖崎いたる

人文学の立場からこのようなリベラルな言説が発信されるようになったのか…と感心しきり。思考の肌理とでもいうような微妙な、微細な振動を呈することばがレトリカルに措かれている。ここまでくるとひと昔前の実学/虚学の仕切りは意味がない。もしくは日本家屋のように、障子で部屋割りをしているかのような、筒抜け共同生活的な家族像すら、ぽやんと思い浮かぶ。どの文も好きなように読めるものの、それは別のしかたで読まれうることを著者は保証しているし、推奨してさえいる。いかようにもお使いくださいとでも言うように。結局評価は読者次第。

2017/06/29

ミズグ

非意味的な有限性による輪郭化を恣意性の下での再構築によってよむってことよりもやっぱり、「動きすぎてはいけない」を少しずつでもゆっくりと理解をすすめながら読み込んでいく方が僕は好き。(まだ、読めてない)

2014/11/23

感想・レビューをもっと見る