「知の技法」入門
「知の技法」入門 / 感想・レビュー
けんとまん1007
知の技法というタイトルに惹かれた部分も多いし、読み友さんのレビューからも刺激を受けて読んだ。う~っむ、読み応えある!特に、読書(本の読み方)に関するところは、大いに刺激を受けた。本の読み方として、今からでは遅いかもしてないが、頭に置いておこうと思う。自分の中に、さざ波・大波がたつところを大切にする。そこにいたる、プロセスを感じながら読む。そこがポイントだと思う。結果だけでは、何も残らないのだと思う。
2021/02/06
あきあかね
「一人の若い精神が、なにか懸命に一つの問題を追って、取り組んで、自分でもうまく言えないその思考を必死に追っかける過程そのものがここに痕跡をとどめている。」 小林康夫と大澤真幸の対談集。両者とも哲学者、社会学者という枠にとどまらない広範な知識を持ち、自然科学の分野にも及ぶふたりの議論を十分に理解したとは言えないが、冒頭の、ハイデガーの『存在と時間』のような哲学書は結論よりもそこに至るプロセスが重要であるという話をはじめ、多くの示唆を与えてくれる。⇒
2020/11/07
壱萬参仟縁
大澤先生には悪いが、本を沢山書く人に見られることとして、重複したことを指摘していることがある。今回は、Amazonで酷評されていることがあった。他の人では外山滋比古先生の本にも言えることだ。乱読しているとそういうこともわかってくる。それは強調したいことだったら重複しても許容できるが、読書家からすれば見抜かれてしまっているよ。人文書案内(054頁~)は47冊挙示されており、重宝。大澤氏:読書会で大事なのは、理解したことを人に説明しようとすること(084頁)。
2015/04/20
angelooo7
自分の戒めになりそうな箇所を一部省略して引用。”初心者のために、一言、注意しておきましょう。「この本はつまらなかった」と言う時、その本のせいじゃない可能性も結構高いのです。この際、もう一つ、若い人のためにアドバイス。悪口を言うためだけのレビューや書評は書かないほうが良い。そういうルサンチマンばかり感じていると、だんだんと、読書することの本来の歓びとか、新鮮な驚きとか、そういうものを感じなくなってしまう。”また、読書のわくわく感を長い文章にまとめる事は思考を深化させるとのこと。読書ノートの分量増やそうかな。
2015/03/02
チャー
知について哲学的な観点から著者の考えを述べた本。書物は情報ではないという点は読書に対する姿勢を問われている気がした。また、問いがないところに思考はないという点は、疑問に思うことが思考のきっかけだと再認識。対談形式で綴られており読みやすいが、後半部は特に哲学の専門用語が多く、現在までに至るまでの哲学者および歴史に基づいて両者の考察が述べられており、(特に実存主義辺りから)話の内容についていけなかった。この本はつまらなかったというときにはその本のせいではなく読み手の能力不足であるとの記載に思わず納得しました。
2020/01/02
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