四つのエコロジー: フェリックス・ガタリの思考
四つのエコロジー: フェリックス・ガタリの思考 / 感想・レビュー
またの名
本邦初の平易に語られたガタリ入門書。「(パスタを仕上げるさいのソースとからめる前にオリーブ油と茹で汁を使って乳化させる場合にも…平滑化による脱領土化を見いだすことができる…)」のかはよく分からないが、多くの抽象概念を丁寧に確認しながら現実での作動場面を見る語り口は新鮮。主体と客体よりも前に様々な欲望や機械の動的編成(個人的にはこちらの訳語の方を支持)が機能しているとするガタリの世界観を踏まえて主体感などの語を検討したり、アニミズムや発達障害・自閉症etcまで論点が拡散して、平易な文体でもやっぱりガタリ的。
2017/03/17
磊落のい
ガタリの入門書に最適だと思いました。ガタリの視点がわかりやすく書いてあり、著者もあとがきにおいて「「三つのエコロジー」「カオスモーズ」については、専門家でない方にも、見通しが示すことができたと思う」と言っています。「誰もが分裂生成的な、プロセスの中にあり、そこで競い合ったり、助け合ったりを繰り返し、同時にカオスモーズを生きている。295p」
2016/12/03
井蛙
魅力的だが難解なガタリの読み方とアクチュアリティを勉強するにはいい参考になると思う。
2017/08/02
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