誰にもわかるハイデガー: 文学部唯野教授・最終講義
誰にもわかるハイデガー: 文学部唯野教授・最終講義 / 感想・レビュー
徒花
まあまあ。端的にいうと、この本を読んでもハイデガーのことはわかるようにならない。なにしろ、話し手(本書は大学講義の書き起こし)である筒井康隆自身も「よくわからん」というまましゃべっているのだから、そもそもわかるようになるはずがない。ただまあ、そもそもハイデガーの『存在と時間』すらハイデガーが書くのを諦めらめたっぽい未完の書なので、そもそもハイデガーの哲学を理解することそのものはだれにもできないのかもしれない。まあでも、ちょいちょい筒井節をはさみながらわりとおもしろく読める。
2019/06/09
MICK KICHI
正直ハイデガーはわからなくても、筒井先生の公演なら 何となくわかった気になります。人間とは死ぬ存在であることをしっかりと受け止めて思考し行動しなさいよ。言い換えれば、メメントモリ=死を想えでしょうか。ただ享楽、怠惰に生きようにも、人間には必ず良心から跳ね返ってくるものがある。第一そんな金銭的にも時間的にも余裕はありません、少なくとも私的には...。後半の解説は逆に全くわかりません。要らないんじゃないかな? 筒井先生(唯野教授?)の要点だけ繰り返し読んでみよう、そういう気になります。筒井ファンですから。
2018/10/06
抹茶モナカ
ハイデガー『存在と時間』をざっくり解説した本。講演録のようなので、語り口調で、読みやすい。でも、作家が哲学書をこんなに簡単に解説しているのは、『存在と時間』を読んだことがないけど、ちょっと怪しい感じもする。文学者も哲学好きなんだというのがわかって、嬉しいけど。巻末の大沢さんの解説というか、捕捉の部分の方が難しくて、哲学的。やはり、哲学の本は難しいんだ、という現実に戻される。
2018/07/03
keroppi
筒井康隆さんの新刊で、発売されてすぐ買っていたのだが、なかなか読めず、やっと読めた。「誰にもわかる」とは書いてあるが、筒井さん流の言葉運びで、わかったような気にはなるけど、やはり難しい。死に対峙して、いかに生きるかということなのだろうか。
2018/07/27
hanchyan@だから お早うの朝はくる
ハイデガーてば、読むために専用の辞書が必要だったのか。知らんかった。どうりで。難解てか何言ってるかさっぱりわかんないはずだよ(笑) それはともかく。人間には二通りある。本書の目次に続く「ハイデガーの基本用語」を見て「おお♪」となるか「うげえ…」となるかだ!あ、自分は前者っす(笑)。企投・現存在・実存・未了・先駆・先駆的了解…あ、もうイイすか(笑)うっとりするよな。え?しませんか?そうすか(笑)
2019/04/29
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