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裁判長の沁みる説諭: 刑事法廷は涙でかすんだ…

裁判長の沁みる説諭: 刑事法廷は涙でかすんだ…

裁判長の沁みる説諭: 刑事法廷は涙でかすんだ…

作家
長嶺超輝
出版社
河出書房新社
発売日
2020-02-21
ISBN
9784309249407
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裁判長の沁みる説諭: 刑事法廷は涙でかすんだ… / 感想・レビュー

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M

裁判官の血の通った言葉。被告人に寄り添いつつ、立場を弁えた、激励の説諭の数々。いわゆる出世軌道に乗るエリート裁判官は数をこなすため事務的な裁判になりがちと。こうした本当の意味で社会貢献に寄与している優秀な裁判官にこそ、偉くなってほしいなぁ。だって被告人が受けた裁きをまっとうして人生を立て直せることが裁判の意義だよね。もし就職できず心折れて再犯したとしたら。その被害者自分かもしれないわけで。裁判の傍聴は、誰でもいつでも予約なしの出入り自由だそうです。じゃちょっと行ってみっか!とはなかなか笑

2020/12/10

けんとまん1007

30のものがたり。どの裁判官の説諭も、被告をあくまで一人の人として見ている眼差しがある。その表現はいろいろあるが、きっと被告のこころに沁みると思う。そこから思ったこと。これは裁判に限ることではないのではということ。日常の暮らしの中でも、当てはまるような場面がとても多いと思う。それは、反対の視点から考えることも大切。人のふり見て・・・に通じるものがある。

2020/04/02

らなん

2020年。題名通り、裁判長の気持ちが入った話の数々です。怒りあれば、相手のことを考えての叱咤激励もあり、感情が入った言葉が出るとは思っていなかったので、意外でもあり嬉しくもあった。事件も、有名なものから、芸能人が関わっているのもあり、興味深い。

2023/05/24

トビー

たとえ執行猶予がついた判決でも、裁判長はその期間は自分と向き合う時間にして欲しい、と伝えている。厳しい判決を出すことだけが人を正す訳ではない。優しさの中にも厳しさ、厳しさの中にも優しさが見える人間になりたいと思う。

2023/07/27

Taka

平日暇に飽きると何をしだすのか。裁判の傍聴に動物園や博物館を見るような気持ちで行くのですね。罪人を機械的に裁いていく数多の裁判官の中に、血の巡った言葉をかける人がいる。自分は何一つ悪くないという顔をする罪人を高い所から見定める裁判官の心境とはいかばかりか。コイツに何を言っても無駄だと決められた刑を踏襲するのか、それとも感情にかけて反省を促す言葉をかけるのか。結局は自分だけを愛してしまう人が溢れた倦んだ世の中に、最終的に転がり落ちた人々にかけられる言葉は厳しくも優しさがある。人を変えられるのは他人と自分です

2022/03/26

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