本棚から読む平成史
本棚から読む平成史 / 感想・レビュー
阿部義彦
もとになったのは読売の『本よみうり堂』の連載『平成時代 名著50』で政治学者、牧原出 作家、悌久美子 生物心理学、岡ノ谷一夫の三名が、平成の31年を10年毎に区切り3章に分けて、名著を紹介しています。とてもバランスが良い選書で、読んで無くても頭の片隅に題名の入ってるのが多いです。ホーキングや養老孟司、サブカルの宮台真司、宇野常寛、正統派 村上春樹、小川洋子まで、読書家ならまず参考になります。私のお勧めは、第1章、桐野夏生「OUT」2章!米原万里「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」3章、 末井昭「自殺」です。
2024/02/12
tamami
平成時代30年間を振り返り、著者たちの鼎談を挟みながら、各年2~3冊の本を紹介している。既読の本、未読のもの、これからの参考になるのではと思う。平成時代は、読書という視点からはどんな時代だったか。鼎談の中では、始めの方は昭和の延長であるとか、電子書籍化が進行していったなどと語られる。しかしなんといっても街の本屋さんがみるみる減少していき、業界の衰退が顕著になった時代ではなかったか。不思議なことに、出版点数はそれほど減ってはいない。様々な形での個人の表現が許容される時が来た、と思えば、多少の救いはある。
2019/11/28
funkypunkyempty
★★★★ 平成を振り返るブックガイド。5冊程、図書館で予約しました。それだけで読んだ意味があった!
2020/06/07
maca339
平成で話題になった本を10年ごとに区切って話す。また、本の感想、批評。
2019/08/15
snowbear
平成の30年を振り返る良書。最初の10年は冷戦終結と民主化に対する希望が世界的にはあったものの、国内ではバブル崩壊後に経済が低迷。阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件が暗い影を落とす。次の20年では東日本大震災と原発事故。政治面では平成21年(2004年)と平成24年(2012年)の政権交代。日本は、私たちは、一体どこへ向かうのだろう。現在のコロナウィルスや、数年のうちに必ずやってくる首都直下地震。私の関心は、激動の時代の中で人々が何を考え、どう生きようとしたかにある。
2020/05/13
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