岡本太郎 爆発大全
岡本太郎 爆発大全 / 感想・レビュー
roughfractus02
デザイン性の高い本書が見開き2pで作品を見せる構成だからか、初見時にはノド(中央の綴じ目)部分が見づらいことを気にするが、「座ることを拒否する椅子」を思い出すと、見ることを拒否する意志がこの本にもあるような気がしてむしろ楽しめてしまう。消失して現存しない初期作品から核の脅威の中で「爆発」を描いた晩年までの作品を年代順に配した本書には、変わりゆく時代への批判と時代へ反応する自我に対する批判の両面攻撃によって生じる激しい火花のような生が、縄文の美から追いやられた神話イメージの姿となってゆらゆらと浮かび上がる。
2023/04/22
本罪
好きすぎて高校の図書室に入荷してもらうよう嘆願したくらいに大好き。入荷した時に、時同じくして母が誕生日プレゼントで奮発して買ってくれたため図書室で読むことはなく申し訳なくなった思い出。
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