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楽しい動物化石

楽しい動物化石

楽しい動物化石

作家
土屋健
ネイチャー&サイエンス
芝原暁彦(協力)
出版社
河出書房新社
発売日
2016-10-24
ISBN
9784309255682
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楽しい動物化石 / 感想・レビュー

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kinkin

本書より引用「化石とは地質時代(一般には1万年よりも古い時代)の生物の遺骸および古生物が作った生活の痕跡が地層中に保存されたもののこと。冷凍マンモスや琥珀も化石ということになる」というような分かりやすい解説が古生物トークという章に載っている。また化石の写真の数々にも驚かされる。ウミサソリなどという1メートル近いのが海の中を這い回っていた時代があったそうだ。今はいないことがなによりだと感じた。世界中の見事な化石がこの本で楽しめる。おすすめの一冊。図書館本。

2017/01/06

ちはや@灯れ松明の火

土に育まれた生命はやがて土へと還っていく、はずなんだけど化石になって姿を留めてるやつらもいるんだぜ。最古の化石っていつ頃のか知ってる?約34億年!恐竜滅ぼした例の隕石の直径は?富士山縦に3つ重ねたくらい!日本で最も有名なフタバスズキリュウの名は?ピー助!超肉食恐竜ティラノサウルスの細くてキュートな腕にギャップ萌え、首の短いクビナガリュウ類だっていたんです。大量絶滅事件ビッグ・ファイブを乗り越えてつながってきた生物の覇権リレー。わたしたちはどこから来て、どこへ行くのか、化石が示す地球の歴史に感じろロマン。

2017/10/28

たまきら

本当に楽しい本です。壮大な生命のロマンを感じられる叙情詩のようなシリーズも素晴らしかったけれど、こういう楽しい化石画像と、ふんだんに練りこまれた情報(ツイッター並みに短い言葉にも情報がたっぷり!)にワクワクしました。100ページぐらいの本なのに、長々時間をかけて読みましたが、きっと読み返すと「おお!こんなところにこんな情報が!」ってなるんだろうなあ。行ってみたい博物館満載です。小学校高学年ぐらいからお勧めしたい本です。

2020/01/15

背中に巨大なうちわがついたペルム期の生き物、ディメトロドンの姿形は知ってたけど、化石としてうちわの骨みたいのがしっかり残ってたんだなあ…。カンブリア爆発という言葉は知ってたんだけど、生き物の種類が増えたというだけでなく、脳の出張機関である目を得たことで獲物を捕らえるため、敵から身を守るために急速に進化し、骨を得たことで化石として残りやすくなったというのは知らなかった。ティラノとアノマロカリスの対談がまた面白かった。進化の過程を知り「人間の軍拡競争みたいだ」というメタ視点で感想を述べるティラノなのであった。

2017/02/11

G-dark

いずれは現代の人間も化石となって、未来の生き物に「昔はこういう生き物がいたのかー」と眺められるのかもしれない、と思うと不思議な気持ちになります。もしデボン紀に脊椎動物が海から陸に上がらなければ、今のわたしたちが今の人間の姿をしていることは無かったでしょうね。どうしてご先祖たちは陸に上がろうと思ったのでしょう?逆に、クジラ類の祖先は陸上で暮らしていたけれど古第三紀が始まってしばらくしたら海に帰った、というのも不思議。自分たちがどこから来てどこへ行くのか…。そんなロマンを感じさせる一冊です。

2017/09/03

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